アルデヒドは高い反応性を持っていて、さまざまな反応・官能基変換(C-C結合形成、カルボン酸、アミン、オキシム、アセタール)に利用される有用な官能基です。
有機合成をやっていて、アルデヒドを使用しないことは稀では無いかと思います。
是非参考にしてください。(編集中です!)
代表的な酸化方法
・DMSO酸化系
swern酸化、Moffat酸化、Parikh-Doering酸化、Albright-Goldman酸化
・コーリー・キム酸化
・ラジカル酸化系
TEMPO、AZADO
・超原子価ヨウ素系
・クロム酸酸化
・ルテニウム酸化
・向山酸化
IBX酸化
IBX酸化はNicolauらによって精力的に研究されている酸化剤で、第一級アルコールをアルデヒドに酸化するのに使用される。
利点
キラルアルコールのエピメリ化が起こらない
温和な酸化、官能基許容性が高い [チオエーテル、アミン、カルボン酸、エステル、酸アミド、オレフィン]
αージケトン、αージケトールを開裂せずに合成可能(デスマーチン試薬は開裂しちゃう)
欠点
DMSOにしか溶けない(加熱することによって、酢酸エチルやアセトニトリル等の溶媒でも利用できる)
選択性
二級アルコール選択性(特にアリル位の二級アルコールは酸化されやすい)