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危険な天然物質!実は石油も天然物

石油も天然物

「100%天然物質を使っているから安全!」そういう触れ込みを聞くといつも思います。

「天然だからって安全とは限らない!」

天然のものを使っていれば安全という考えできちんとした安全管理ができていないのでは?と疑ってしまいます。

そりやNaOHとHClで作った塩よりも、海水から作られた塩のほうが安心できますが、その塩は本当に安全でしょうか?

実は天然の海水から作られた食塩には「重金属」や「マイクロプラスチック」に汚染されているものがあることが報告されています。

マイクロプラスチックに関しては、アジアの海域でとれた食塩が最もマイクロプラスチック汚染されていることが報告されています1a-b)
1a) Kim, Ji-Su, et al. “Global pattern of microplastics (mps) in commercial food-grade salts: sea salt as an indicator of seawater MP pollution.” Environmental science & technology 52.21 (2018): 12819-12828. 1b) Karami, Ali, et al. “The presence of microplastics in commercial salts from different countries.” Scientific Reports 7 (2017): 46173.
このように天然だからといって安心できないものもあります。今回は真の安全を考えていただくべく「天然=安全」ではない例を紹介していきます。

よくよく考えれば天然物!

石油

石油

石油は炭化水素類からなる「油」ですが、毎年のように大量にとれる石油は人工物ではありません。「天然物」です。確かに石油から作られたプラスチックは人工物ですが、加工前の天然物は安全とはいえないでしょう。

加工度合いでいえば、菜種油やオリーブオイルは湧き出た石油よりも人工物寄り?

石炭

石炭

石炭も石油と同じく天然物です。植物の化石のようなものです。天然物の燃える石ですね。食べようと思う人はいないと思いますが、食べてもおいしくないし体に悪いでしょう。

辰砂

JJ Harrison (https://www.jjharrison.com.au/) [CC BY-SA 3.0 ]

辰砂はかつて賢者の石とも称されていたきれいな鉱石です。成分は硫化水銀です。有機水銀と比べて無機水銀は毒性は低いですが体に安全とは言えませんね。これをかつての皇帝が飲んでいたというのは驚きです。

ちなみに現在も漢方に使われているとか

水銀の毒性を無毒化するセレンの効果とは?

基本安全だけど汚染の危険があるもの

食塩

食塩は海水から作られた天然な塩の場合、海水中に含まれる汚染物質に汚染されている場合があります。

汚染物質としては「農薬」「重金属」「マイクロプラスチック」などがあります。

日本のマイクロプラスチック汚染の現状と対策!環境省の取り組み

生野菜

天然物質の生野菜が危険なはずがない!というのはおおむねその通りですが、危険な場合があります。

「どうせ農薬が危険なのでしょ?無農薬の有機栽培なら大丈夫!」

と思うかもしれませんが、そうでない場合もあります。むしろ無農薬・有機栽培のほうが危険な場合もあります。

適切な処理がされていない有機肥料(牛糞たい肥、腐葉土等)を使った場合は「細菌汚染」されている場合があります。

金子賢一. “生食用野菜及び果物が媒介食品となる感染症.” 食品衛生学雑誌 40.6 (1999): 417-425.
さらに「寄生虫」の危険があります。かつては半分を超える人が感染していた「ギョウチュウ」は命にかかわりませんが、「広東住血吸虫」は命を落とす危険があります。
日本では沖縄などでは危険性があるかもしれません。
生野菜を食べるときはきちんと洗浄して食べることが重要です。ビタミンCは加熱では壊れないので無理に生で食べなくてもよかったりしますよ

二枚貝 (アサリ、ホタテ、カキ、ムラサキガイ)

 

貝は海水中のプランクトンを濾して食べるので、毒素をため込みがちです。これらは貝毒と呼ばれていて、多くが藻類由来です。

テトロドトキシンやオカダ酸、あるいはノロウイルスなどを持っている場合があります。記憶喪失貝毒なんてものもあるんですよ!

テトロドトキシンの科学フグ毒テトロドトキシンの科学

井戸水

井戸水は重金属や農薬、細菌類の汚染が起きている場合があります

もしも井戸水を飲み水として利用している場合は、キチンの検査を行って安全性を確認したほうがよいでしょう。

そもそも毒性がある?天然のもの

コチニール色素

カルミン色素

コチニール色素はカイガラムシという木の枝にへばりついている虫から取れた色素です。正真正銘の天然物色素です。

天然の色素だから安全!という文脈で語られることよりも、「虫から作られたなんて最悪」というように思われることが多いようです。

これもアレルギーの問題が出ています。虫由来のCC38Kというたんぱく質が原因のようです。

アレルギーのことを言ったらエビでもそばでも食用のものほとんどに当てはまってしまうのですが。

参考 【コチニール色素に関する報道について】|小田原 鈴廣かまぼこホームページ取得できませんでした

銀杏

銀杏

秋の味覚の銀杏!も有毒な木の実の一つです。植物には実は毒のあるものが多かったりしますが、銀杏は子供は7個以上くらい食べると食中毒になる恐れがあります。

ビタミンB6というビタミンの働き邪魔することによって毒性を発揮します

銀杏の臭いは何のにおい?

しいたけ

しいたけ

シイタケも生で食べると有毒です。ホルムアルデヒドという物質が含まれているからです。また、シイタケ皮膚炎と呼ばれる皮膚炎を起こす可能性もあります。

生しいたけには毒がある?生しいたけで食中毒!食用でも生食が危険な理由!

タピオカ

タピオカ

タピオカの原料のキャッサバには有毒なシアン化合物が含まれています。もちろんタピオカになっている状態では毒抜きされていますが、潜在的な危険性はあるかもしれません。

タピオカの原料キャッサバに含まれる毒は危険なの?科学的に解説します。

まとめ

何か途中から趣旨が変わった気がしますが、とにかく人工物・化成品が安全だ!ということが言いたいわけではなく、天然=安全信仰の危険性が感じられるとよいです。

保存料無添加!という製品も安全管理がきちんとしてなければ中身が腐敗したり、変質してかえって危険なものになっていることもあります。むしろ体に安全なレベルの保存料があったほうが安全な場合もあります。

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