化学

ワインレブケトン合成: Weinreb Ketone Synthesis

ワインレブケトン合成について

N-メトキシ-N-メチルアミド(Weinrebアミド)と有機金属反応剤からのケトン合成はWeinrebケトン合成として知られています。

ワインレブケトン合成の特徴

Weinrebのアミドは塩基存在下、カルボン酸塩化物や酸無水物などの活性化されたカルボン酸誘導体とN、O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩から容易に合成できます。エステルやラクトンのような反応性の高くないカルボン酸誘導体から対応するWeinrebのアミドへの変換には、数当量のMe、AlあるいはMe2AIClが必要になります。カルボン酸は標準的な活性化剤(DCC、EDCI、CBra / PPhなど)を使ってWeinrebアミドへ変換することがでます。Weinrebアミドは安定な化合物であり、特殊な取り扱いを必要とせずフラッシュクロマトグラフイーもしくは再結晶により容易に精製でき、保存に関しても問題ありません。低温でエーテル系溶媒中、Weinrebアミドに少なくとも1.1当量のGrignard反応剤もしくは有機リチウム反応剤を加えると強固にキレート化した金属錯体が生成し、1当量より過剰の反応剤の付加を妨ぐことができます。希塩酸水溶液(HCl)による後処理はケトンを与え、通常、他の官能基もしくは保護基に影響を与えません。ほぼどのようなアルキル、アルケニルアルキニル、アリール、ヘテロアリールの有機マグネシウム、もしくは有機リチウム反応剤でも使うことができます。反応剤の過剰付加、α位不斉中心のエピメリ化といった副反応はほとんど起きません。Weinrebアミドを過剰量の金属ヒドリド(たとえば、LAH、DIBAL-H)で処理すると、アルデヒドが生成します。DIBAL-HはLAHよりも高収率で生成物を与える傾向があります。この方法の問題点としては、強塩基性もしくは立体的に込んでいる有機金属反応剤を用いた場合にOMe基からプロトンを引き抜き、結果としてN-メチルアミドを生成する可能性がある点です。

反応の歴史

1981年、S. M. WeinrebとS. Nahmは過剰量のGrignard反応剤、もしくは有機リチウム反応剤をN-メトキシ-N-メチルアミドに加え、酸で後処理するとケトンが生成することを発見しました。

反応機構

 

実験手順

 

 

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えぬてぃー
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専門: 有機化学