心理学

生存者バイアスとは?敗者にも耳を傾けよう

生き残ってきた者は常に競争に打ち勝ち強い者。それは間違いないでしょう。
ビジネスの世界でも、その業界で名を轟かせ、大きな事業をやってのける、生き残った人たちは強者でしょう。

今回はそんな強者たちにまつわるバイアス。生存者バイアスについて紹介しようと思います。

生存者バイアスと認知バイアス

これまでに紹介してきたバイアスのうち、確証バイアスやハロー効果と呼ばれるものは認知バイアスと呼ばれる分類にあります。あまり分類は気にしなくて良いですが、混同しやすいのは確かでしょう。

今回の生存者バイアスとは

生存者(成功者)には注意が払われるが、犠牲者(敗者)には注意が向けられない傾向のことです。

それでは生存者バイアスは実際の生活ではどんな問題を生むのでしょうか?その例を紹介していきます!

生存者バイアスの例

生存者、成功者というのは、敗退者よりも少ないものです。そして強いので目立ちますし、言っていることの説得力もあるでしょう。

そのため、割合としては少ない勝者だけのデータを重視しがちになってしまいます。そうすると判断に偏りが生じてしまう恐れがあります。

例をみてみましょう

とある成功者が紹介する最強の起業メソッド。会員にはこの方法を使うことによって本当に成功する人が何人もいます。これは本物だろう!→この方法で成功している人が何人もいても、失敗している人は何千、何万人もいるかもしれません。一部の成功者だけで判断すると危険かもしれません。

とある予備校では東大合格者が全生徒の3%ほどいました。彼らの勉強のやり方には共通点があって、夜間はちゃんと寝て、休日はしっかりとっています。このようにメリハリつければ東大合格できるかもしれない→東大合格者以外の人たちとの差は本当にあるのかわからない。夜間は勉強などやらず、休日は勉強をサボっている人も多いだろう

体罰は必要だ。私たちが若い頃はそれが当たり前だったし、先生に叩かれたり、殴られたりすることによって自らの過ちに気づき成長することができた。→体罰の影響で自殺者や心に傷を負った人たちが多く出ているかもしれない。

軍隊で生きて帰ってきた者たちの被弾場所をみると頭部は少なく、臀部や腹部の被弾が多かった。だから生存率を上げるために臀部、腹部の装甲を厚く丈夫なものにしよう。→死亡したものは、むしろ頭部に多く被弾したことが理由かもしれない。生き残ってきたものが被弾した場所はむしろ参考にならないかも。

まとめ

1人の人間が収集できる情報量が限られています。また、前提、ベースとなる知識もばらつき、偏りがあるでしょう。そう考えると人間のあらゆる判断はさまざまなバイアスを帯びていると考える方が自然かもしれませんね!

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こめやん
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こめやんは理学博士です!化学の面白さと学ぶメリットを少しでも伝えるために日々頑張ります! ツイッターにて疑問点や依頼などを募集しています! 論文の和訳やレポートのチェックなどでもお気軽にお待ちしております