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美白化粧品の仕組みと有効成分を科学的に解説。

白い肌って憧れますよね。日本人では白い肌に対するあこがれが強く美白化粧品の市場は約2000億円規模にまで成長しています。今回はそんな美白クリームやローションによる美白の仕組みと美白によい成分について解説します。

肌の色ってなんの色?

ヒトの肌の色は皮膚の内部にあるメラニン色素と血液中のヘモグロビン、カロチンなどによって決まるのですが、その中でもメラニン色素が最も強い影響力を持っています。ようするにこのメラニン色素の量で肌の色が大きく変わってくるのです。


美白の仕組み

メラニン色素の生成プロセスは、アミノ酸の一つであるチロシンが変換されることによってスタートします。チロシンは酵素であるチロシナーゼによってドーパキノンという物質になり、それがさにドーパクロームになった後、それらがいくつもくっついて(ポリマー化)、ユウメラニンやフェオメラニンといったメラニン色素になります。

そこでこの生成プロセスを何らかの形で妨害してあげればメラニン色素はできてきません。ほとんどの美白剤はこのチロシンの酸化反応を触媒する酵素チロシナーゼの働きを阻害することで美白効果を生み出しています。

美白に有効な成分

初めて効果を示す美白成分として明らかになったのはハイドロキノン(ヒドロキノン)という物質です。しかしながらこの成分は発がん性の可能性が指摘されていることから、処方に関しては使用が限られます。コウジ酸、アルブチン、エラグ酸などは現在実用化されている美白有効成分で、こちらもチロシナーゼの働きを抑えることで美白効果を発揮しています。また、カモミールのエキスはチロシナーゼとは異なる働きでメラニン色素の産生を抑えることも明らかとなっています。最近では、シカマンギクのエキスや黒豆に含まれているアントシアニン、ミントの精油にもチロシナーゼを抑えることが確認されています。

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