梅雨時期になると発生する害虫の一つ「コバエ」は人の眼の前をブンブン飛んでいてうざいですよね?一体どこから湧いて出ているのかわかりませんが、一匹登場すると二匹三匹とどこからともなくやってきます。そんなコバエの種類、どこから湧くのか?駆除方法について紹介します!
うざいコバエの種類
コバエといってもいろいろな種類がいます。代表的なコバエは
- ショウジョウバエ
- ノミバエ
- キノコバエ
- チョウバエ
- フンコバエ
がいます。
ショウジョウバエ
【無料公開】「ショウジョウバエ」もおなかの調子悪くなる、九大が実験-腸内フローラ壊すと寿命半減 汚く雑菌に強いイメージ覆るhttps://t.co/yXMSCD4lEB pic.twitter.com/wAd55vTzqR
— 日刊工業新聞電子版 BizLine (@Nikkan_BizLine) 2017年5月22日
ショウジョウバエは最も有名なコバエの一つです。発生時期は春先、秋で、特徴は目が赤いことです。体は薄めで黄色っぽいです。発生場所は生ゴミなど腐った食物に湧きやすく腐った果物が好きです。そのためショウジョウバエは台所に湧きやすいコバエですね。
対策は生ゴミを放置しないことです。生ゴミを捨てるときは汁気をよく切ってから封をして捨てましょう。汁を捨てないと生ゴミの溜まった汁からショウジョウバエが発生することがあるです。台所で三角コーナーの生ゴミいつまでも放置しないようにしましょう。
ノミバエ
ノミバエ科?
双翅目の春は早い pic.twitter.com/serLG17nQ9— ふぉらて (@Coleop_terafo) 2018年3月6日
ツイッターの写真はものすごく良く撮れていますね。このノミバエもよく見るコバエの一つでショウジョウバエよりもよく動き回って行動範囲が広いです。色はショウジョウバエよりも濃い褐色です。また目の色も黒っぽいのが特徴です。歩くことが多くジャンプしたりすばしっこく動き回るのが好きなようです。ショウジョウバエと同じく生ゴミなどから発生しますが、肉系のゴミからも発生するため衛生的に問題がある害虫です。発生は夏に多いです。
キノコバエ
キノコバエは生ゴミというよりも腐植土など土っぽいところから湧くことが多いです。名前の通りキノコにもわきます。室内の観葉植物の土などから発生することがあります。春や秋に発生しやすく、群衆でいることも多いです。色は黒っぽいです。
@karasu_titti @morefrigerator 次いでにですが、これは8月4日にみたキノコバエ科シワバネキノコバエ属Allactoneuraの一種です。結構大きめのキノコバエで、多くの個体が草の上を飛んでいました~。 pic.twitter.com/dVuviZHJoK
— もふK (@K_T_bpqd) 2013年8月27日
見た目は少し蚊っぽいですが、ゆっくりと飛んでいてさらに歩く点が蚊とはちがいます。対策は土を室内に置くときは無菌のバーミキュライトやパーライトなどの人工培養土を使って虫の発生を抑えるようにしましょう。
チョウバエ
チョウバエは目立つ形をしているのですぐに見分けが付きます。オフィスなどでみることは少ないかもしれません。どちらかというと水分が多い多湿なところで発生することが多いため、風呂場やトイレなどで見られることが多いと思います。
退院してきました~♬
しばらく安静にしていないといけないのですが、
動かなければ元気ですw
ご心配おかけしましたm(_ _)m写真は病室で見つけたチョウバエの仲間。 pic.twitter.com/MI9CQZ8nzt
— Yuki* (@insects874) 2018年1月30日
チョウバエは冬季以外ではよく見られます。排水管の中でも発生するそうのなので、水のトラップが切れないようにしてできればフィルターなどを噛ませたほうがよいです。
コバエの発生を抑える共通対策!
侵入を防げ!
コバエは外から侵入されなければ発生することがありません。しかし、コバエは小さいのでちょっとした隙間があると入ってきます。網戸は特にほつれがないかを確認しましょう。できるだけ細かい網戸に変えるのも有効です。
窓だけが侵入口ではありません。排水口からも侵入してくることがあります。そのため、水トラップには水が常に張っている状況にして、フィルターなどをかぶせておくと良いです。換気扇やエアコンのドレンホースなども侵入口の一つです。
誘引を防げ!
コバエの多くは腐った動植物の匂いを嗅ぎつけてやってきます。その発生源となるものを除去すれば家の中に入ろうとするやつは少なくなります。
三角コーナーの生ゴミをすぐ捨てるまたは、熱湯をかけて消毒するという方法もあります。外に出しておいた果物などが腐っていないか確認しましょう。
捨てたものはちゃんと口をしばっておきます。開けっ放しだとそこからコバエが沸く可能性があるからです。
繁殖を防げ!
コバエは10日程度で卵からかえって幼虫、成虫に変化して繁殖します。そのため繁殖地となる場所を除去しましょう。繁殖地となり得るのは、生ゴミ、観葉植物など土、花瓶、排水口、キッチンなどにある水たまりなどです。水回りは水がたまらないように乾燥させましょう。また、排水口などはぬめりなどヘドロも繁殖地となるのでこまめに清掃しましょう。
ニコニコお掃除さんのお風呂エプロン内の清掃動画です。一見きれいに見えるようでも、チョウバエがお風呂に湧いてる!という場合はお風呂エプロンという場所に繁殖地が隠れているかもしれません。最近のお風呂はプラスチックの化粧板で覆っている構造が多いのですが、防水対策はしっかりなされていないので、水分が溜まってカビが繁殖している場合が多いです。
[chat face=”komeyaniro.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]清掃時はゴキブリなど他の害虫が出てくることがあるので注意![/chat]
コバエを殺虫する
成虫のコバエがブンブン飛び回っているのをみるのはあまり気持ちの良いものではありません。根本となる繁殖場所を抑えたら成虫を捕獲しましょう。コバエ相手に噴霧型の殺虫剤を使用するのは抵抗があります。オフィスでも使えるコバエ対策グッズがあるので紹介します。
「カモ井の吊るすだけ」
はアマゾンレビューでも非常に評価が高いです。ポイントとしては価格の安さと捕獲能力の高さですね。効率的に捕獲するにはゴミ箱などコバエが発生している場所に置くことです。誘引力は弱めのようで、「赤ワイン」を塗っておくといっぱい取れた!という報告もあります。誘引あるいは殺虫成分は記載がありません。粘着シートで殺虫するという仕組みでしょうか?欠点は誘引のためか、鮮やかな黄色で、垂れ下げることで非常に目立つことです。
「電撃殺虫器」というものもあります。紫外光で虫を誘引して電撃で殺虫するものです。殺虫剤などを利用しないので安全性が高いです。
「コバエホイホイ」はコバエを誘引して容器内に侵入させて、中にあるゼリーでキャッチするタイプのものです。コバエホイホイはレビューで捕まえられないという意見がありますが、どうやらコバエのうちショウジョウバエは取れるが他のコバエは取れないという報告があります。誘引成分がショウジョウバエだけ引きつけるのかもしれません。
「食虫植物」を利用する方法もあります。
コバエホイホイと食虫植物を対決させている動画が食虫植物系VTuberから投稿されています。
対決の行方は動画をご覧ください。食虫植物もコバエをちゃんと捕獲しているのですごいです。
コバエの誘引研究
コバエがどんな匂いや色に誘引されるかという研究もやられています。
コバエが好む色については、香川らの研究で、キイロショウジョウバエが青、オレンジ、緑、黄色、赤、黒のうちどの色を好んで寄り付いたか?という研究では、多くのハエ類が好むといわれている黒に80%ほどが寄り付くという結果が得られています。照明の明るさによってこの傾向は変化し、暗くなると黒によりつく割合は減少しましたが、依然として黒を好むようです。
1)香川理威; 兼松真; 杉浦正昭. 明るさの変化がキイロショウジョウバエの色選好性に及ぼす影響. 日本応用動物昆虫学会誌, 2012, 56.3: 114-117.
ショウジョウバエについては誘引成分がよく研究されています。
キイロショウジョウバエは炭化水素類のフェロモンを出します。オスの性ホルモンはオスとメス両方を誘引する集合ホルモンとしての作用も持っていることが報告されています。ヘキサノールやケトン類はショウジョウバエ誘引成分としてコバエ誘引ゼリーなどに使用されているそうです。