生きている化石といえば何ですか?
こめやん
シーラカンスは生きている化石の中でも有名なものですが、動物だけでなく植物もいます。身近な生きている化石の一つが「イチョウ」です。
生きている化石とは?
生きている化石とは「化石から見つかった古代の生物が持つ特徴をもっている現代の種」です。別の言い方をすれば「太古の昔から姿・形がほとんど変わらない生き物」です。
ダーウィンの進化論では、生物は周りの環境に合わせて変化していくという話ですが、生きている化石達は変化せずとも昔からずっと同じ形で生きてこられた生き物です。
こめやん
生きている化石に当てはまるかどうか?については完全な定義はないのですが、「ずっと昔の年代の化石が発見されていて、進化の潮流の元にある種で、ほとんど形態が変化していない種」を指します。
こめやん
見た目が違うといってもゲノムの変化など分子レベルの変化は起きているはずで、どこまで変化していないとするのかを化石をもとに比べるのは難しいです。
植物の生きている化石
まあ、細かいことは気にしないで、見つかった化石と比べて変化が少ない植物を見てみましょう。
- イチョウ
- メタセコイア
- アカマツ
- スギナ
- ソテツ
イチョウ

Sunroofguy [CC BY 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0)]
こめやん
見た目は広い葉っぱをしているため、広葉樹のようですが、針葉樹の仲間です。長生きで樹齢1000年を超えるものもあるそうです。
メタセコイア

メタセコイヤの木、Alpsdake [CC BY-SA 3.0 ]
アカマツ

ニホンアカマツ from japanese wikipedia [CC BY-SA 3.0 ]
松茸が生える木として有名です。
スギナ(つくし)

つくし
スギナは一億年以上も前から存在していた植物で、シダの仲間です。葉っぱが杉のような葉っぱだからスギナという名前が付けられています。根が深く葉っぱをとっても生えてくるため、除草するのが大変です。
つくしは傘状の芽を指す言葉で、食用にもなります。春に芽吹くつくしは春の七草の一員です。
ソテツ

ソテツ by Vinayaraj [CC BY-SA 3.0 ]
こめやん
生きている化石には裸子植物が多い
化石を調べると裸子植物が多いことから、植物の進化は裸子植物から被子植物に進化していったと考えられるのでしょう。
現行の種は裸子植物よりも被子植物が圧倒的に多いのは裸子植物は受粉するのに「風に花粉のせる方式」であるのに対して被子植物は生殖器官の「花」を発達させることによって動物による受粉を利用した点で繁殖力が強かったのではないでしょうか?