薬学

リピンスキーの法則: ルールオブファイブ (Lipinski’s rule of five)

ファイザー社 (Pfizer) のクリストファー A. リピンスキー(Christper A. Lipinski)によって提唱された医薬品らしさ(drug-likeness)を計る指標のことであり、化合物の構造から医薬品になりやすいものかを予測することができる。

この指標は最も有名で広く認められた医薬品らしさのフィルターの1つであり、リピンスキーが米国一般名または国際一般名がつけられフェーズII試験 (第二相臨床試験) まで到達した化合物でWDIに登録されている2245種類の医薬品候補化合物を分析して得られた経験則である。

ルールオブファイブ

リピンスキーの法則によって経口吸収が期待できない化合物は以下のものである。

  1.  分子量が500を超えるもの
  2.  LogPの計算値 (ClogP)が5.0を超えるもの
  3.  水素結合供与体 (NHとOHの合計数) が5を超えるもの
  4.  水素結合受容体 (NとOの合計数) が10を超えるもの

上記の基準の数字が5の倍数になっていることからルールオブファイブと呼ばれる。ただし、トランスポーターを介して経口吸収される化合物など例外や、化合物の吸収を定量的に評価することはできないため、医薬品になるかを十分区別できるものではない。あくまで、メディシナルケミストが単純に吸収性が問題となる可能性のある分子を排除して、効率的に医薬品探索を進めるための指標である。

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えぬてぃー
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専門: 有機化学

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