一般的な話題

【2018年版】科学はゾンビを作れるか?

私、こめやんはゾンビ好きです。

それは、私がミイラという設定だからではないですよ。小さい頃からゾンビ映画やテレビゲーム好きだったからです。私が科学者を目指すきっかけもゾンビを作り出して世の中を変えてやろうと思ったからだったような?

ゾンビってなんだ?

ゾンビって何かというとよくわかりません。あれは死んでいるのに動いているという大変な状態です。

ゾンビを定義するのはゾンビがいないので難しいですが、ゾンビマニアの私としては、一つ言えることがあります。

それは、「一回死んでる」ということです。

ゾンビには2パターンあります。

1.墓場から出てくる

2.未知のウイルスに侵される

とにかくいずれにしても一回は死んでます。死んでなかったらただの頭のおかしいただの人間ですからね。

始祖ゾンビ

ゾンビ歴史の中で最も最初に登場したゾンビ、始祖ゾンビはなにか?

1932年 ホワイト・ゾンビー恐怖城ーが最初と言われているそうです。

ちなみに元ネタは、カリブ海のハイチなどで信仰されているヴードゥー教で、死体を思いのまま動かす呪術から来ているらしいです。やはり最初からゾンビは死んでいますね。

人を食う恐ろしい存在にした人物

人を食らうゾンビに進化させたのはジョージ・A・ロメロ監督で「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」という映画だったそうです。それ以降ゾンビといえば生者を食らうアンデットっていう感じのイメージになっています。たくさんの映画や小説、ゲームにゾンビが登場し始めます。

恐怖の拡大、感染の概念を取り込む

ゾンビは人を襲うだけにとどまらず仲間を増やす、感染という概念を取り込みました。バイオハザードというゲームでは科学者が作り出したウイルスによって、死者が蘇り、それが生者を殺害するとまたゾンビになります。

感染症とゾンビという2つの恐怖をかけ合わせたナイスな組み合わせですね。

ゾンビ、走る。

ゾンビといえば、のろいイメージですが最近はよく走りますね。しかも速い。死んでる?ので体力も無限です。これがたくさん襲ってくるわけですから怖いですよね。知能も高くなっているようで、ゾンビをまとめ挙げるリーダーも登場してきました。さらに人の言葉を理解するものもいるようです。もはやゾンビがだんだん人に近づいてきています。

ゾンビの実現

話がそれましたが、ゾンビはとにかく一度死んで、生き返えらせたもので、元の人間の記憶を失い、最近では人を食べるor殺したがり、オプションとして生き返るまでの時間が遅ければ、見た目が汚い(腐り気味)という生き物?ですね。

生き物の定義で言えば、生殖能力はなさそうですが、生きかえって歩けるということから、自己増殖能力、エネルギー変換能力、ホメオスタシス維持能力などはあるように見えます。なので生き物といって良いのでは無いでしょうか?

人間ではないゾンビは存在する?

一回死ぬ必要があるなら、何をもって「死ぬ」というかが問題になります。死んでいないのなら乗っ取りということになりますよね。それが不可逆なら「死んだ」といっていいのでしょうか?

カリバチはゴキブリの脳を乗っ取る

カリバチは、ゴキブリの脳に毒を注射し、脳機能の一部を阻害し、ゴキブリを乗っとり巣に持ち帰る。ゴキブリは自分の意志では歩けず、カリバチによって歩かされる。このような昆虫のゾンビ化はいくつか見られます。

カマキリを入水自殺させる寄生虫ハリガネムシ

ハリガネムシはカマドウマやカマキリなどに寄生して成熟すると宿主を入水自殺させることで、水中で繁殖生活を送ります。成熟したハリガネムシが寄生した昆虫の脳内を観察したところ、脳内ドーパミンの上昇が見られ、これが行動に関わっていると考えられている。また、寄生昆虫をモデル条件で観察したところ、水面の反射光に反応する、光応答性があることが示唆されました。いまだになぜそのような行動を摂るかは詳しくわかっていない。

アリをゾンビ化させる寄生菌タイワンアリタケ

タイワンアリタケはアリに寄生する寄生性の菌類です。これがアリの体内に侵入するとウロウロゾンビのようにうろつかせて最後には死んだアリの頭部からきのこを伸ばします。アリがなぜゾンビのようになるのかはわかっていません。バーゼル大学の研究者がアリの脳を調べたところ、脳内には寄生菌は存在しませんでした。脳ではないところから脳を操っている可能性があるとのことです。

カタツムリをゾンビ化する寄生虫!ロイコクロリディウム

ロイコクロリディウムはカタツムリに寄生する寄生虫で、触覚に寄生して、触覚内でチカチカと動くことで、鳥類による捕食を促し、食べられることによって、鳥の体内で繁殖する。規制されたカタツムリは本来好まない明るい葉の上など、目立つところに移動するようになる。

脳の操作によるゾンビ化は可能か?

昆虫よりも高度に発達した人間の脳の操作は難しいと考えられます。

ワイルダー・ペンフィールドはカナダの脳神経外科医でペンフィールドのホムンクルスなどで有名です。

彼は脳に電極を刺して電気刺激を与えることにより、無意識で手を動かさせたり、記憶を蘇らせたりすることを発見しています。つまり、人間の脳の操作はレベルの違いはありますが操作可能であるということですね。

脳を動かす神経は電気刺激を信号としているので、外部からの電気刺激でも操作が可能であるということなのでしょうか?

寄生虫原虫トキソプラズマは人の脳を支配している?

驚くべきことに、身近な寄生原虫であるトキソプラズマが人間の脳を操作しているということが最近話題になっています。トキソプラズマは世界中30-60%の人が感染していると言われている感染性原虫です。トキソプラズマの最終宿主はネコですが、ほとんどすべての哺乳類が感染している可能性があります。多くのひとは感染しても軽い風邪のような症状か、無症状で気づくことは殆どありません。トキソプラズマは筋肉及び脳に長期間潜伏することがわかっています。これはほとんど影響がないと言われていましたが、感染者の精神運動テストが悪化していることがわかりました。トキソプラズマに感染したネズミは恐怖心がなくなり、ネコに捕獲されやすくなるという報告がありましたが、人間に関しての報告はありませんでした。(ネコにつかまりやすくなるというのはトキソプラズマにとっては最終宿主に戻り繁殖するためのステップ)

このメカニズに関しては、plos oneの論文で報告があり、トキソプラズマが感染したマウスでは脳内のドーパミン濃度が感染細胞数に相関して増加することがわかりました。

世界はこの報告で盛り上がっています。猫好きが増えるのはトキソプラズマに感染したからだ!とか言われています。

Flegr, Jaroslav, et al. Biological psychology 63.3 (2003): 253-268.

Prandovszky, Emese, et al. PloS one 6.9 (2011): e23866.

このトキソプラズマ感染によって脳内の状態が変化するというのは、人間をゾンビ化させたい人にとっては朗報ですね。感染初期は神経細胞中に潜ませておいて、少しづつふやしたら、あるトリガーを基に神経伝達物質の代謝をコントロールして、人間の正常な脳機能を奪えば、ゾンビができるかもしれませんね。

更に近年発展が止まない情報技術、マイクロコンピューティング技術を使えば、電子機器によって、遠隔で脳内代謝や電気刺激を与えて操作できるかもしれませんね。

結論

人間が科学を使ってゾンビを作ることは、可能です(笑)

次世代ゾンビは情報・電子技術で作られた電子ゾンビかもしれませんね。

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こめやん
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こめやんは理学博士です!化学の面白さと学ぶメリットを少しでも伝えるために日々頑張ります! ツイッターにて疑問点や依頼などを募集しています! 論文の和訳やレポートのチェックなどでもお気軽にお待ちしております