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ビタミンAが毒?食べ過ぎると過剰症で危険

ビタミンA過剰症

ビタミンA過剰症に注意!

ビタミンAといえば、最も有名なビタミンの一つでしょう。ビタミンには大きく2つに分類すると「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の二種類があります。水溶性ビタミンの代表的なものはビタミンCで、その名の通り水に溶けやすい性質があります。一方で、脂溶性ビタミンはビタミンAやEなどで、油に溶けやすい性質があります。一般的に水溶性ビタミンはたくさん摂取しても排泄されるので過剰症になることはないですが、脂溶性ビタミンの場合は身体に蓄積しやすいので、たくさん摂取すると毒性を示すものがあります。ビタミンAはその代表です。


ビタミンAってどんなビタミン?

ビタミンAには重要な様々な機能があることがわかっています。有名なものは視覚機能の維持ですが、他にも聴覚、細胞の分化や増殖、成長など多くの機能があります。

ビタミンAは一つの化合物を指すわけではなく、ビタミンA的な作用を示す化合物の総称です。ビタミンAにはレチノールやレチノイン酸、β-カロテン(体のなかでレチノールに変換)などがあります。

ビタミンAが多く含まれる食品と聞いたら何を思い浮かべますか?カロテンという言葉を聴くと人参に多いというイメージがあると思いますが、実は人参をはじめとした野菜類はそんなに多くありません。それよりレバーに多く含まれています。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので脂分が多い肝臓に溜まりやすいのです。

肝臓と脂肪

「肝油」ということばを聞いたことがありませんか?一部の魚類は浮袋を持てないので肝臓に水よりも比重の軽い油を貯める性質があります。肝臓にはたくさん栄養があるので肝臓の油分をとって栄養食品としていました。また脂肪肝は肝臓に脂肪がたまる病気です。このように肝臓は脂肪と密接な関係がある臓器です。

健康のためとサプリメントを摂取している方も多いのではないでしょうか?ビタミンAなど、少量では身体に有用なものでも、多量に摂取すると毒性を持つものも少なくないので、サプリメントとは言えども用法用量は守るようにしましょう。

ビタミンAが多すぎて食べられない食品ーイシナギ

ビタミンA摂取のため、含有量の多い食品を選んだり、サプリメントを使ったりしている人もいると思いますが、世の中にはビタミンAが大量に含まれているせいで食べられない食品もあるのです。それが「イシナギ」です。

イシナギイシナギ, 東京都市場衛生検査所提供、https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_07.html

イシナギはその身自体は美味しくいただけるのですが、やはりその肝臓にビタミンAが含まれていて、しかもあまりにも大量に含まれているので、1960年に食用が禁止されています。それも成体のイシナギは特にビタミンA量が多く一体分の肝臓を食べるだけで、中毒症状が現れます。中毒症状は食後0.5-12時間くらいから発症し、激しい頭痛や嘔吐、発熱と顔面を中心とした浮腫が現れます。また、2日目にかけて皮膚表皮の脱落が主に頭部、顔面、唇周辺で起こり完全に治癒するまで1ヶ月弱かかるようです。このビタミンA中毒は、イシナギだけでなくマグロやカジキ、サメなどの大型魚の肝臓でも起こるので大きな魚の肝臓は食べないほうが無難ですね。

ビタミンAは必須の栄養素

過剰に摂ると毒なビタミンAでも、不足すれば欠乏症という症状があらわれます。ビタミンA欠乏症は目に影響が現れやすく、夜盲症という夜間見えにくくなる病気になります。また、体の抵抗力が低下するなど体全身の症状が現れます。偏った食事、厳しい食事制限、アルコールの過剰摂取が原因でおこります。なので、バランスの良い食事を心がけましょう。場合によってはサプリなどでの補給も必要です。

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