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死体温とは? ー 死亡推定時刻を割り出すために

前回は死後硬直について紹介しました。

今回は死体変化として死体温を取り上げます。

死体温とは?

死亡により、体温調節機構が効かなくなり、死体の体温が外界の温度と等しくなる温度まで低下する現象のこと。

体温低下にかかる時間は外環境(冬と夏)や体格(肥満体と痩身体)などによって変化する。皮膚の表面温度はすぐに冷却されるため、直腸の温度を測定することが多い。


死体温の時間変化

死体温は主に直腸の温度を測定します。。

死体温は平均して約0.5~1℃/hで減少していき、24hで外気温と等しくなります。温度変化は死亡直後の温度変化は大きく、12時間までは急降下していき、その後はゆっくりと温度が下がっていきます。

死亡者が感染症に罹患していた場合は初期体温は37℃以上と高くなっていることを考慮します。

また、雨が降っているなど、死体が濡れている場合、風が強い場合などは温度降下が早くなります。

・1-2時間:露出部分の肌(額など)が冷たく感じる

・4-5時間:被覆部(脇や鼠径部など)が冷たく感じる

・10時間以降:直腸温度が低下10時間まで1℃/h,10時間以降0.5℃/h

死体温度に関わる豆知識

湿度が高いときも温度降下は遅くなる。

日照によって変化する。日向は温度降下は遅くなる。

水死は温度降下が早い

死体温変化は他の死後変化と比べて測定が難しいため、判断が難しいでしょう。

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