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ノナフレートとは?トリフラートよりも良い脱離基?

良い脱離基といえば「ヨウ素」や「トリフラート」が出てくると思います。

トリフラートは条件によってはヨウ素よりも優れた結果を与えることも多いですが、さらに良い脱離基「ノナフレート」という脱離基があります。

ノナフレートとは?

ノナフレート(-Nf基)パーフルオロブタンスルホニル基のことで、フッ素が9つあるのでノナフレートと呼ばれてます。

ノナフレートの構造

ノナフレートの構造

ナノフレートはトリフラートと同様にクロスカップリング反応の基質として利用できます。

下の報告例ではパラジウム触媒を用いたクロスカップリング反応においてトリフラートとノナフレートを比較検討した結果、ノナフレートのほうが効率的で収率が高かったと報告されています。

クマリン7位のナノフレートのカップリング反応

クマリン7位のナノフレートのカップリング反応

Joy, Muthipeedika Nibin, and Vasiliy A. Bakulev. “Is nonaflate a better leaving group than corresponding triflate? A case study in the palladium catalyzed cross-coupling reaction of 7-substituted coumarins.” AIP Conference Proceedings. Vol. 2063. No. 1. AIP Publishing LLC, 2019.
同じ著者の前の研究でクマリンの7位でバックワルドアミノ化を行ったところトリフラートよりもノナフレートのほうが収率が高かったという報告から上記の検討をしたようです。
Joy, M. Nibin, et al. “A rapid and modified approach for C-7 amination and amidation of 4-methyl-7-nonafluorobutylsulfonyloxy coumarins under microwave irradiation.” RSC Advances 4.38 (2014): 19766-19777.
パラジウム触媒を用いたトリフルオロメチル化反応でも比較されていますが、必ずしもノナフレートのほうが良いわけではないようです。トリフラートとノナフレートでは同じ塩基などを用いても収率は結構変化しています。
Cho, Eun Jin, and Stephen L. Buchwald. “The palladium-catalyzed trifluoromethylation of vinyl sulfonates.” Organic letters 13.24 (2011): 6552-6555.
トリフラートが反応中に分解してしまうとか、収率が微妙な時にノナフレートを検討するのも良いかもしれません。割とトリフラートとは違った傾向を示すようです。導入もフェノールから無水物で簡単にノナフレート化できます。

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