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井戸水が夏でも冷たい理由

夏でも井戸水が冷たいのはなぜ?

最近は井戸水を使っている人も少なくなっているかもしれません。夏場は水道水はぬるく感じるのに、井戸水って冷たく感じませんか?あれはいったいなぜなんでしょうか?

井戸水はなぜ冷たいのか?

井戸水は地下にある水を汲み出して使っています。夏場は気温が40℃近くなることもありますが、それは地表の部分だけで地下にはもちろん太陽の光は届きません。地下深くに行けば行くほど地表の気温変化の影響を受けにくくなり、地下10mでは一年の気温が一定になることが知られています。
何度くらいになるかというと、地下水の温度は15-18℃くらいに保たれているようです。
ものすごく深いところまで掘るともっと冷たい水が出てくるのかというと、逆に温かくなっていくようです。温泉は地下から湧いていますから同じようなことですね。


井戸水が冬暖かく感じる理由

井戸水が冬になると暖かく感じるのは、地下水が15℃前後と一定に保たれているからで、気温よりも高い地下水は温かみを感じるのですね。井戸水が暖かくなっているような気がするのは周りの気温が低いせいだったんですね

地下水の冷たさを利用して夏を快適に!

地下水は冷たいので地下水をうまく利用することで夏の冷房代を節約できます!地下水の冷水を使って食品や飲料を冷やしたり、打ち水などにも使えます。また、冷たい井戸水を天井に流して家を冷やすシステムというのも検討されています。エアコンを使った冷房と併用することで快適な冷房効果が得られるようです。


地下水の安全性について

井戸の水は水道水のように常時管理されているわけではないので、自分で管理しなければ、安全な状態を保つことはできません。井戸水は地上から浸透していった地下水を汲み出しているので、周辺の生活排水や工業排水に汚染される可能性があり、品質は一定ではありません。定期的に井戸水が安全かどうかチェックする必要があります。濁りや異臭、黄色いなどの変化がある場合は飲用するのはやめたほうが良いです。このような場合は水質検査を実施しましょう。依頼すれば品質の検査が可能ですが、全ての基準値の検査をやると10万円を超える費用がかかってしまうのが少し躊躇してしまいますね。水道が整備されている地域であれば加熱しないで飲用するような水は水道水を使った方がよいです。井戸水は引用以外の用途に利用するほうが良いですね。

参考文献リスト

1)瀬沼央; 武田仁. 長期実測による井戸水利用天井放射冷房システムの評価. 日本建築学会環境系論文集, 2008, 73.623: 31-38.

2)公益社団法人日本地下水学会

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