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ダニング=クルーガー効果 論文や例を簡単に紹介!

ダニングクルーガー効果

ダニング・クルーガー効果とは?

ダニングクルーガー効果とは未熟な人ほど自己評価を高くする傾向があることを言います。Kruger JustiinとDavid Dunningによって提唱された認知バイアスのひとつです。

無知であるほど客観的な自己評価は苦手というのは昔から言われていることです。進化論で有名なチャールズ・ダーウィンも「無知というのは、しばしば知識よりも確信に満ちている」と述べています。

下記のものがダニングとクルーガーの研究論文です。

Kruger, Justin, and David Dunning. “Unskilled and unaware of it: how difficulties in recognizing one’s own incompetence lead to inflated self-assessments.” Journal of personality and social psychology 77.6 (1999): 1121.

彼らの実験では論理性、英語の文法、ユーモアに関するテストを受けさせました。順位に対する自己評価と実際の順位について調べたところ、順位が低い人ほど自分の順位が実際よりも高いと見積もり、順位が低い人は逆に過小評価したという結果に基づいています。

詳しい内容についてはwikipediaにも書かれています「ダニングクルーガー効果」。

能力が低い人ほど良く分からない自信をもって自分を過大評価してしまうということですね。自分はできると思っているためにそれ以上努力をしなくなったり、自分がどこができていないのかが理解できないことが能力が低いことの原因かもしれませんね。

自己評価の正確

ダニングクルーガー効果は自己評価と実スコアとの乖離が注目されがちですが、意外とみんな正しく自己評価できているともみえます。自己評価の精度も点数が高いほうが点数が低いよりもしやすいとも言えます。

下記の論文では自己評価に関するメタ分析研究です。自己評価と実際のスコアの相関はテストの対象によって変動するようです。客観的、なじみのある、複雑さが低い内容であるほどど正しく評価できるようです。

Zell, Ethan, and Zlatan Krizan. “Do people have insight into their abilities? A metasynthesis.” Perspectives on Psychological Science 9.2 (2014): 111-125.

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