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同化と異化 – 代謝の専門用語

同化と異化は代謝の過程を表す言葉です。

代謝とは?

まず代謝とはどういうことを意味するかといういと「体の部品(骨、筋肉などすべて)を組み立てたり壊したりする作業、過程のこと」です。

wikipediaを引用すると

代謝(たいしゃ、metabolism)とは、生命の維持のために有機体が行う、外界から取り入れた無機物や有機化合物を素材として行う一連の合成や化学反応のことであり、新陳代謝の略称である

wikipedia-日本版より

からだの臓器などを作るにはまず材料が必要ですよね。その材料とは、アミノ酸や脂肪酸、糖質などの化学物質です。この化学物質を取り入れるために、私達は食事によって「外界」から体内に取り入れます。この過程は「消化」といいますね。この時「肉」という大きな分子を「アミノ酸」という小さな分子に分解していきます。

そしてできた部品を使って体の「肉」を組み立てていきます。人間の体は古くなった部分は分解してまた小さな部品にします。小さな部品にしても「錆びついてもう使えない」みたいな部品は捨ててしまう、「排泄」するわけです。

体は必要に応じて「古い」部分を壊して部品にして使えるものはリサイクル、足りない場合は食物を壊した部品を使って体を組み立てます。


同化とは?

ここで同化とはどんな作業、過程を指すか?というと、

「外界から取り入れた部品を使って、自分の体を組み立てていく過程のことです。」

同じことを言い換えると

「消化によって取り入れた化学物質をつかって器官や組織を組み立てる代謝過程のこと」です。

例えば、この同化作用を増強するホルモンである、「アナボリックステロイド」は男性ホルモンのテストステロンやその類縁体を指しますが、「アナボリック」は日本語で「同化」という意味です。なぜ、テストステロンが「同化ステロイド」かというと、テストステロンには筋肉をつくらせる作用があるからです。すなわち、テストステロンによって、自分自身の筋肉を組み立てる=「同化」させる作用をもつステロイドだから「同化ステロイド:アナボリックステロイド」と呼ばれます。

同化の「同」は自分自身を表します。「自分と同じもの」という意味です。

同化の「化」は変化させるという意味です。

つまり同化を言い換えると「自分自身」に「変化させる」ということになります。

異化とは?

異化はその逆です。

「自分とは異なるものに変化させる」→体を壊す、分解するというような意味あいになります。

大きな分子を壊して、小さな分子を作っていく過程のことです。古くなった細胞などを壊してエネルギーに変えたえりする過程です。

体の中でエネルギーが不足してくると「糖新生」と言って、体の筋肉を使って体に必要な「糖」を作り出すことをします。これも「異化」の一つです。

糖原性アミノ酸でないものは「リジン」と「ロイシン」だけです。それ以外は糖を作り出すことができるアミノ酸です。「血糖値が下がってやばい」ってときに筋肉が分解されて糖が作られていきます。

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