年をとると人間はハゲますが、動物は果たしてハゲるのでしょうか?
はい。ハゲます。
動物も人間と同じようにハゲることが知られています。
ハゲる原因は自然なハゲや病気、老化など様々です。
人間に近いサルはハゲる!
動物の中でも猿はハゲる動物として、人間の脱毛症のモデル動物としても利用されています。
ベニガオザルと呼ばれる東南アジア域に生息する猿は成長に伴って血中の男性ホルモン(テストステロン)量が増加すると前頭部の額からハゲはがってきます。
人間と同じように、もみあげ付近の側頭部や後頭部付近の髪の毛はハゲません。
このように男性ホルモンが原因で薄毛になるのは人間の男性型脱毛症(AGA)と同じですね。
Macaca arctoides, Stump-tailed macaque – Kaeng Krachan National Park ©Rushen(Licensed under CC BY 4.0)より引用
猫や犬などのペットも脱毛してしまう?病気や心因性の原因も
みなさんはペットを飼われているでしょうか?
私は猫や犬を飼育していたことがありますが、年をとって老化してくると毛が抜けてハゲてきていました。
猫も犬もしっぽのあたりの毛が薄くなって、目の周りの毛も薄くなっていました。
実際に動物も年をとると毛がだんだん生えにくくなるようです。
これは病的なものではないのですが、若くても脱毛することがあります。
猫ちゃんの心因性脱毛症 https://t.co/rWss7hNDyb pic.twitter.com/WhUzJTtWTT
— dogcatcherish 相互フォロー (@DogCherish) 2019年6月26日
若いのにペットがハゲてしまうのはストレスが原因かも
ペットは猫などもともと夜行性ですが、人間の昼行性の生活スタイルにつきあうので、ストレスを抱えがちです。猫や犬などはあまり影響は少ないかもしれませんが、神経質な動物は心因性のストレスが原因で脱毛につながることがあるようです。
特に病的な原因が見つけられない時も心因性だと診断されることもあるようです。
ペットが体の一部分をなめていたり、かんだり、かいたりしていたら皮膚病にかかっている可能性があります。もしもそのような仕草をしていたら動物病院に連れて行ってあげましょう。
散歩中に巻かれていた除草剤などが足にかかってそれが原因となることもあるようです。
みっくの腕がいきなりハゲたので動物病院行ってきました。
皮膚病だったみたい…注射して薬もらった。
みっくは扱いやすいのでねこ缶に薬かけても大喜びで食べてくれる。
早くよくなりますように。 pic.twitter.com/NJ03jBQjKJ— みっく太郎@戦車道やりたい (@mikkutaro) 2019年6月21日
くまや鳥、ネズミなどがハゲたらどんな姿になるのか?という動画がyoutubeに投稿されています。毛がないと全く別の種類の動物のようですね。可愛そうな感じになってしまいます。
ペットがハゲてきた?原因は?
ネコ
ネコは冬や夏に衣替えのように毛が生え変わります。
季節の変わり目であれば大量に毛が抜け始めても自然なことなので安心してください。
ブラッシングして毛を抜いてやったほうが毛の飲み込みを防げます。
特定の部位の毛だけが抜けていたり、その部位をかきむしっていたりしなければ心配はいらないでしょう。
耳の前、目の上辺りは毛が薄いのでそのあたりの毛が少なくても心配しなくてもよいです。
老齢のネコでは足周辺などに床ずれが起こることがあります。痛がったり痒がったりしていなければ問題ありません。
真菌感染などによって脱毛している場合もあるので、様子を観察してなめ続けていたりするなら動物病院につれていってあげましょう。
参考文献
安達健二. 髪の毛の生物学. 化学と生物, 1998, 36.7: 436-444.