成人の骨は一体何本あるか知っていますか?
答えは「200以上」です。
骨格は人間が生きていくうえで非常に重要です。
足を骨折したり、腰を痛めたりするだけで、動きがままならず、天敵にやられたり、狩りや収穫ができなくなり、死に絶えます。今回はそんな見捨てられがちな骨格の種類と重要性について取り上げます
目次
骨格と運動機構の機能
人間にはたくさんの骨があります。
ちなみに医学的には骨のことを「こつ」と読みます。
骨格と骨格筋、腱、靭帯の役割は
・身体の保護及び体型を構成
・身体運動を可能にする
・骨髄で血球を産生する
・ミネラルの貯蔵
・姿勢の保持
・体熱の産生
です。
骨の役割はただの支えだと思ってひとも多いと思います。しかし、骨には、カルシウムと行ったミネラルを蓄える機能(カルシウムは細胞のセカンドメッセンジャーとして情報伝達を行う重要な金属イオン)や血球産生という重要な役割があります。
骨格
骨格はいくつかのグループに分けられます。
1.頭蓋
2.脊柱:30個を超える椎骨からできている。
3.胸郭の骨(あばらとか)
4.上肢帯と下肢帯
5.上肢の骨と下肢の骨
成人の骨は200あまりの骨からできています。骨格の役割は、骨と靭帯とで協力することで、身体に安定感を与え、運動を可能にしています。筋肉があっても骨がなければ、タコや以下みたいな軟体になって体の安定感がなくなり、歩行、座るなどができなくなります。
骨格の名称
大腿の骨は聞けばどこの骨か想像つくと思います。橈骨と尺骨は身近なわりに名前を知らないかもしれません。内側の骨が尺骨で外側が橈骨です。
骨の種類と形の分類
骨にはその形と機能によっていくつかのグループに分類されます。
1.長骨
上腕骨のように長い骨で、長い筒状の骨格の両端に膨らんだ骨端がある。長骨は表面からみるとなめらかで緻密な骨からできているようにみえるが、内部は疎な構造物になっていて、骨髄がある。
2.短骨
短骨は手根骨のような立法形や積み木状の短い骨をいう。長骨よりも内部は疎になっている。
3.扁平骨
扁平な骨で、2層の硬い緻密質(固くて緻密な骨)に挟まれて薄い海綿質が存在しています。頭蓋骨や胸骨、肩甲骨、肋骨、腸骨など
4.種子骨
腱の中にあるちいさな骨、膝蓋骨は種子骨です
5.不規則骨
不規則な形をしていてどの分類にも入らない骨のこと、椎骨や顔面頭骨など多くがここにはいる。
骨の構造と形態
上の図は長骨です。この両端を骨端(Epiphysis)といい、あいだの幹を骨幹(Diaphysis)といいます。骨端の末端には関節軟骨(Articular cartilage)があります。また末端骨は(スポンジ状の海綿骨(spongy bone)でできています。
骨には血管がとおっている
骨は以外に思うかもしれませんが、細い血管が骨膜から侵入して骨の外側から血液を供給しています。また、骨端の部分からも太い血管がはい入り込み、血液を供給しています。
骨細胞
骨には3種類の細胞があります。
1.骨芽細胞
コラーゲンなどの分泌してマトリックスを作りそこにリン酸カルシウムの結晶を成長させて骨基質を作り、分化が進むと骨基質のなかに埋まって骨細胞になる。
2.破骨細胞
古くなった骨を溶かす
3.骨細胞
骨芽細胞が文化してできる
です。骨は一生を通して作っては壊してを繰り返しています。(骨形成と骨吸収)
破骨細胞がいらない骨組織を吸収する→骨芽細胞がコラーゲンを生成する。→コラーゲンが重合し、膠原線維を作る→ヒドロキシアパタイトの結晶が形成され、骨ができる