万能型のTLC発色試薬はたくさんあります。ここではCAMの別バージョンのYellowCAMを紹介します。
YellowCAMとは?調製法と使い方
YellowCAMは万能型TLC発色試薬のCAMと同じような使い勝手で使用できる万能型のTLC発色試薬です。
その名前の通り、CAMでは背景やスポットが青色に焼けるのですが、YellowCAMでは黄色~黒色に焼けるのが特徴です。
YellowCAMの特徴は
- CAMよりもスポットが見やすい
- CAMよりも焼きがシビアではない
- 背景やスポットが黄色っぽく焼ける
- 感度が高い
などです。
個人的にはCAMよりも使いやすいと思います。スポットも見やすいです。特に油断するとすぐに真っ青になるCAMはせっかちな私にはあいませんが、YellowCAMではそのようなことが起きにくいです。
使い方は普通のCAMと同じです。展開後、溶媒を乾燥、ディップしてちょっと低めの温度で焼くだけです。焼く時間が短いと青っぽい背景ですが、もう少し焼くと黄色っぽい背景になります。
汎用性は高く万能で、たいていの化合物は検出可能です。リンモリブデン酸よりも感度は高いと思います。CAMよりもおすすめです。
調製法
調製法は以下の通りです。下記サイトを参考にしました。
YellowCAMの調製法
- 45 mL の蒸留水に 5 mL の濃硫酸をゆっくりと加える
- 2.5 g の (NH4)6Mo7O24 ・4H2O、0.5 g のCe(SO4)2 を加えて溶解する。
- 瓶に移して保管(室温OK)
参考サイト:http://www.scc.kyushu-u.ac.jp/Yuki/link/tlc.html
YellowCAMは室温で長期間保管OKです。硫酸セリウムは水和物でもOKです。
個人的には使い勝手や試薬調製の簡便さなどを考慮すると改良リンモリブデン酸がおすすめです。
全てのTLCの記事は以下のリンクから!