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NMR解析に役立つおすすめの本 書籍

NMRの本おすすめ

初心者にとって、NMRで構造式を解析するのはとっても大変な作業だと思います。そこで、NMR解析に役立つ書籍のおすすめを紹介します。

NMR解析に役立つおすすめの書籍

[jin-rank1]有機化合物のスペクトルによる同定法 (第8版)
個人的なおすすめ度[jinstar4.5]
おすすめポイントシルバーシュタインの有機化合物のスペクトルによる同定法は、現在第8版まで出版されている構造解析のための教科書でとても有名な本だと思います。おすすめのポイントは、更新頻度の高さで現在でも情報がアップデートされている点は評価されるところです。NMRだけでなくマススペクトルやIRなどよく利用する構造解析手法も合わせて学べます。ある程度の情報は網羅しており、辞書的に使えるのがポイント。章末の表などが役立ちます。
欠点個人的には読み物としては読みにくく辞書的な使い方のほうが向いている気がします。ある程度構造解析を経験した状態で読まないと頭に入りにくいかも?
おすすめの人構造解析を行う全ての人(学部生、院生から社会人まで)。NMRの概要をある程度知っている人。一家に一本
[jin-rank1]有機化学のためのスペクトル解析法第2版
個人的なおすすめ度[jinstar4.5]
おすすめポイントマンフレッドの有機化学のためのスペクトル解析法はシルバーシュタインと双璧をなす書籍として有名です。NMRだけでなく、マススペクトルやIR、UVなどの項目もあります。シルバーシュタインの本よりも辞書的な要素が強く、情報量も多いです。改定も時々されているのも良い点です。章末にある化合物ごと(ニトロメタン、アニソールなど)のHNMRとCNMRのスペクトルデータがあるのが特徴です。これは結構役立ちます。
欠点専門用語が多くある程度の知識が無いと読みにくいかもしれません。情報量も多く辞書的な用途には良いですが、読み物としては難度が高いかもしれません。
おすすめの人実際に構造解析をやっている研究室の人たち。より詳しくNMRを知りたい人
[jin-rank1]ビギナーズ有機構造解析
個人的なおすすめ度[jinstar4.0]
おすすめポイントビギナーズ有機構造解析は初学者がNMRを学ぶのに役立つ本です。はじめてNMRを学ぶ人でも結構わかりやすいのでおすすめです。NMR以外にもマススペクトルなども学べるので、本のタイトルどおり、有機化合物の構造解析のビギナーでもとっつきやすい本です。
欠点初学者にとってはわかりやすい良本ですが、情報量は少なめで、実際に構造決定をやっている研究者にとっては内容が物足りないかもしれません。
おすすめの人有機構造解析のビギナーたち
[jin-rank1]よくある質問 NMRスペクトルの読み方
個人的なおすすめ度[jinstar4.0]
おすすめポイントよくある質問 NMRスペクトルの読み方は、Q&A形式の本で、NMRスペクトルを解析する上で疑問に思う点、つまづきやすい点を抽出して質問に答えています。また初学者でもわかりやすいように書かれているので初めてNMRを解析する人にもおすすめです。あまり意識していなかったことを気づかせてくれるので中級者にもおすすめです。
欠点実践的な内容が中心なので、実際にNMR解析をしたことがない人にとっては実感が湧きにくいかもしれません。Q&A形式をとっているので一貫した知識を知りたい場合には不向きかもしれません。
おすすめの人実際にNMRで構造解析を始めた人。NMRの理解を深めたい人。
[jin-rank1]有機化合物の構造決定 スペクトルデ-タ集
個人的なおすすめ度[jinstar4.0]
おすすめポイント有機化合物の構造決定―スペクトルデータ集は教科書ではなく、様々なスペクトルデータが載ったデータ集になっています。各化合物ごとの分類(カルボニル、芳香族、イオウ化合物)に別けられてスペクトル情報を載せており、完成度の高いスペクトルデータ集です。化合物の化学シフト値を予測したりするのに使えます。
欠点スペクトルのデータ集なので、読み物としては不向きです。辞書的に利用するのが前提だと思います。
おすすめの人NMR解析を行う人で、よくあるスペクトルのデータ集が手元に欲しい人。

初めてNMRを学ぶ人 学部生は何を読むべき?

初めてNMRを学ぶ時は、意外と普通の有機化学の教科書もNMRの内容がわかりやすくておすすめです。

例えば、マクマリー有機化学、ウォーレン有機化学、ボルハルトショアー有機化学などの教科書にあるNMRの章をみると概略がつかめます。ウォーレン有機化学は結構詳しくわかりやすくかいてある印象があります。

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