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炭酸リチウム (Li2CO3)の反応

炭酸リチウムの性質と反応

炭酸リチウム (Li2CO3)はアルカリ金属のリチウムの炭酸塩です。炭酸リチウムはガラスの材料などの工業用途や双極性障害の治療薬として使われています。

炭酸リチウムとは?

炭酸リチウムはリチウムの炭酸塩で塩基性の化合物です。炭酸カリウムなど他の炭酸塩や水酸化物塩と異なって潮解性ではありません。そのため、炭酸リチウムは無水の状態のみ存在しています。

炭酸リチウムの性質

  • 分子量: 73.89
  • 化学式: Li2CO3
  • 融点 : 723℃
  • 密度 : 2.11
  • 溶解度 : 水 (0.78 g/ mL)、エタノール、アセトンには不溶



炭酸リチウムの利用

炭酸リチウムは工業や医療で利用される重要な物質です。

ガラスに加えた場合は耐熱性が向上します。

医薬品の用途としては、炭酸リチウムは躁病や双極性障害の治療薬として利用されています。炭酸リチウムを摂取することによって、体内でリチウムイオンがナトリウムポンプを阻害します。また、脳内のプロテインキナーゼC (PKC)の活性も阻害します。炭酸リチウムの中枢神経系に与える効果はまだ不明な点も多いです。

有機合成への利用

炭酸リチウムを使った脱ハロゲン化反応

炭酸リチウムは、α-ハロケトンのハロゲンを脱離してαβ不飽和ケトンを得る方法として使えます。炭酸リチウムをDMF中で加熱する条件で達成できます。

塩基として (フェノール、1,3ジケトンのアルキル化)

DMF中で炭酸リチウムを作用させるとフェノールや1,3-自カルボニル、チオールなどの酸性度が比較的高いプロトンを引き抜くことが可能です。リチウムイオンの配位の違いから

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