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風邪ってどんな病気?原因と風邪に効く医薬品

日本人は平均して年に6-7回程度風邪をひくと言われていますが、実際に風邪の原因って何なんでしょう?

風邪という病気

風邪はウイルスの呼吸器への感染によっておこる急性の炎症性の病気です。昔は細菌由来のものもあると定義されていましたが、近年ではウイルスがほとんどだと考えられています。症状としては鼻腔、副鼻腔、咽頭などの粘膜が炎症によって晴れて、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどが初期症状で、次に微熱、頭痛、全身のだるさが加わります。


風邪をひく原因

風邪はライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなどの100種類以上の温厚なウイルスの感染によって起こります。基本的には、これらのウイルスは様々なところにいて、感染することで風邪をひきます。しかしながらほとんどの場合、免疫系によって感染が防がれています。この免疫系が弱まってしまったとき、ウイルス感染がおこり発症します。

風邪に対する医薬品

現在の所、風邪の原因ウイルスに対する直接的に有効なワクチンや医薬品は開発されていません。特に風邪ウイルスは基本的には温厚なウイルスであるため、現在では風の症状を軽くする対症療法のための薬が用いられています。例えば発熱、頭痛、筋肉痛には解熱鎮痛剤、鼻水や鼻づまりには鼻炎用薬、咳には鎮咳薬、単には去痰薬というように、それぞれの症状に応じた薬を使用します。これらの症状に対する薬をまとめて配合したものが総合感冒薬です。

風邪に使われる解熱鎮痛薬

風邪に使われる解熱鎮痛薬としてはアスピリンやイブプロフェンに代表されるNSAIDs(非ステロイド型抗炎症薬)が主に使用されます。またこれら抗炎症作用を持たない解熱鎮痛薬としてはピリン系のものと非ピリン系のものがあります。ピリン系の薬としてはアンチピリンやスルピリンなどが総合感冒薬に用いられており、非ピリン系解熱鎮痛薬としてはアセトアミノフェンなどが用いられます。

風邪に使われる鼻炎用薬

風邪に使われる鼻炎用薬としては、クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン薬が用いられており、ヒスタミンH1受容体にくっつく(ドッキングする)ことで過剰になってしまったヒスタミンの働きを抑えて、くしゃみや鼻水を抑えます。

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