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分液ろ紙とは?
分液ろ紙なるものをご存じでしょうか?分液OOといえば、「分液漏斗」ですよね?分液漏斗は、有機溶媒と水を使った抽出に用いるガラス器具です。水層から有機物を抽出したり、有機物中の水溶性不純物を取り除いたりするのに使います。
この分液ろ紙はその名の通り、分液することができるろ紙です!
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ろ紙とか実験器具で有名なアドバンテックさんから発売されています。このろ紙を四つ折りくらいに折ってろうとに流すと有機溶媒だけ流れて水は保持されるというようになっているそうです。表面がシリコンか何かで加工されていて疎水性になっているようです。
利点としては、1.分液漏斗が必要ない。2.二層に分離していなくてもろ過しちゃえば分離できる。点のようです。スピードも早いようです。
有機溶媒は特に制限は内容で、「水よりも比重の大きい溶媒も使えます」という謳い文句があるようにハロゲン系も使えるようです。
実際に使うときのことを考えてみたのですが、比重の軽い酢酸エチルを分液ろ紙で分液しようとすると、下層の水が分液ろ紙に接していて、流れないのなら、分液できないのでは?と思ってしまいます。むしろ比重の大きいハロゲン系の溶媒でないと、ろ紙に接することができないと思うのですが、何か重要な勘違いでもしているのでしょうか?分液と言っても、水がかなり少ない場合を想定しているという場合かもしれませんね。上層を先に流し入れてやれば大部分は分液できそうですが。
エマルジョンになってしまったものがろ過できたら結構良いかもしれませんね。分液後にエマルジョンになった場合一度ろ過する場合が多いので、その時同時に分液できるなら怖いものなしですね。