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ASMRの意味とは?youtuberで話題!どんな効果がある?

ASMRの意味とは?効果は

最近YouTubeでよく目にするASMR動画。ASMRとは一体どういう意味なのでしょうか?
実際にYouTubeで聞いてみると、首筋がゾワッとくるようなささやく声でなにか話しかけてきたり、食べ物を食べる音などが録音されています。確かに物凄く近くにあるような妙な感覚に陥ります。ASMRについては世界的に注目されていて、その科学的考察についてもなされ始めています。論文もいくつか出ているので紹介していきます。

ASMRとは?

ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)で日本語に訳すと自律感覚経路反応とか自律感覚絶頂反応とか言われています。ASMRは音声だけでなく音と関連のある動画を視聴することによって得られる頭や首筋にかけて現れるゾクゾクするような感覚のことです。ASMRを体験すると頭や首にあるチクチク、ゾワゾワするような妙な感覚(人によって不快感、恐怖感、快感を伴う)が全身に広がるような感じがします。

ASMR

ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚[1]。正式・一般的な日本語訳は今のところ存在しないが、直訳すると自律感覚絶頂反応となる。

wikipediaより引用

ASMRを感じるきっかけや感じ方には個人差があるようです。このASMR動画が現在動画共有サイトに多数投稿されて話題になっています。



検索でも近年ASMRの検索ボリュームが大きくなっています。

ASMRは「聴覚」で起こるものだと一般的に考えられていますが、視覚、触覚、嗅覚など人間の五感全てがASMR体験の引き金になり、互いの感覚がASMR体験を増幅します。

[chat face=”komeyaniro.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]ASMRって何が良いの?[/chat]

ASMRはリラックスするために使用しているひとが多いようです。もちろん、人によっては悪寒のようなゾクゾク、チクチクするような妙な感覚を覚えますが、それが快感に変わる人もいるようです。どんな体験が得られるかは、個人差とASMRの内容によっても変化すると思います。耳かきのASMRは人気が高いですが、まるで耳かきをされているような感覚を覚えてリラックスして眠たくなるというコメントが多く寄せられています。

元夢みるアドレセンスの京佳さんによる耳かき動画は100万回を超える動画再生回数を誇っています。動画の真ん中あたりにある機械はなんと耳かき専用のマイクのようです。この値段は54799円とかなり高額です。このように実はASMRは産業としても世界的に注目が集まっています。

こめやん

私はすごく気持ち悪いような感覚に陥ります。リラックスはできない…

ASMRの種類とは?

ASMRを引き起こすような体験は無限にあると思いますが、これまでに報告されているものをまとめてみると以下のようになります。

  1. ささやき
  2. 食べたり飲み込む音
  3. 叩く音(キーボードや机などあらゆるもの)
  4. ひっかき音(耳かき音も含む)
  5. 切る音(ハサミや包丁など)

などがあります。また音だけでなく、動画(音と映像)もASMRを引き起こします

  1. 特定の体験のシミュレーション(散髪、ネイル、化粧、検診、マッサージなど)
  2. 誰かの体験をみる(料理、絵画、商品を開けるなど)

があります。

最もASMRに陥りやすい体験は「ささやき」です。音が近づいたり遠のいたり、右から左に移動するという疑似感覚がASMRを体験しやすいようです。リラックスはしにくいかもしれませんが、耳元ではさみできるという音声もASMRを起こしやすいです。ヘアカットの音などがそれにあたります。

ASMRに関する科学的考察

ASMRという言葉は2010年にネット上で始めて登場しました。以来、多くの報告例があるにもかかわらず、この現象についての科学的な研究は少ないです(2013年Ahujaら、2015年Andersenら、Barrattら、2016年del Campoら、Smithら)。

脳科学的にはASMR体験は交感神経の刺激を誘発しているようです。

こめやん

ASMRを起こしやすい人と起こしにくい人がいるようですけど?

Beverleyらの研究では、通常の人とASMRを起こす人との間にある心理学的な違いを調べるために、290人のASMRを起こす被験者を集めてパーソナリティ診断(ビッグファイブ診断:BFI)を行いました。その結果、ASMRを起こす人たちは通常の人たちの平均と比べて開放感と神経症性に対して有意に高い結果が得られています。

「開放感」は好奇心や非伝統的性質、芸術性、想像力と関係があります。また、「神経症性」は不安や怒り、うつ、自意識と関連しています。神経症性が高いひとはうつの経験をしやすいですが、このASMR体験によってうつ症状が軽減したということが報告されています。

一方で、誠実性、外向性、協調性のレベルが有意に低いことが分かっています。また、14のASMR体験を引き起こすサンプルに対して主観でどのくらいの強さのASMRを感じたか調べたところ、強くASMRを感じたという人たちほど「神経症性」と「経験への開放性」と相関があることが報告されました。

ASMRの体験をリアルなものとして受け止めるような人ほどASMR体験を得やすいということなのでしょうか?

ASMRが与える産業への影響ー今後は五感コンテンツが注目!

忠実なリアルを体験するようなコンテンツが現在ますます注目されています。VR端末も映像をよりリアルな体験に近づけるデバイスの一つですね。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感をリアルに体験、再現するようなコンテンツはどんどん増えていくと思います。そのなかでも「音声」はスピーカー・マイクなど古くから存在しているにも関わらず注目されています。音声も単なる音の品質だけでなく、音の方向性、シチュエーション、緻密さなどが要求されています。

こめやん

それにしても耳かきマイクが5万円で販売されているのは驚きです!

米国を代表する企業であるアマゾンはASMRに注目する企業の一つです。アマゾンは「Tingles」というASMRに特化したストリーミングサービスを展開しています。アマゾンはゲーム実況のTwitchといい、ASMRのTinglesといい、Youtubeに対抗した特化型のコンテンツ・サービスに力をいれていますね。「音で聞く読書」のAudible、音楽ストリーミングサービスのAmazon Music、さらにスマートスピーカーのAlexaも音声を中心としたデバイスですし、アマゾンがいかに音声に注目しているかがわかります。

ASMR専用のマイクやヘッドホンなどがどんどん開発、販売されてきています。これらはVRと相性が良いので統合されていくでしょうね。

こめやん

私は化学的には嗅覚に注目ですね。匂いは自分がいる「場所」を強く感じさせる要素の一つなのでASMR体験を増長するものとなると思います。いろんな匂いをその場で合成するようなデバイスができたらあらゆる匂いを再現できるかも?

参考文献

1) Beverley Fredborg, Front.Psychol., 2017

2) James V. Lloyd, et al,Indian J Psychol Med., 39(2), 2017, 214-215.

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