気づかないうちにあなたは嫌われているかもしれません。相手があなたを嫌う行動のほとんどは無意識下でやっていしまっているもので、悪気のないものだと思いますが、相手にとってはそんなことは無関係です。
この記事では「様々な場所で経験をしてきた私の経験(主観)」から知らず識らずのうちにあなたがやっているかもしれない知らないと損する嫌われる行動や言動について紹介していきます。
なぜ嫌われてはいけないのか?
「第一印象が重要」、「信用・信頼が重要」など、人と人との関係構築に関する教訓めいた言葉はたくさんあります。
なんだか人間関係の構築っていろいろと気遣う部分があって大変だなと感じるかもしれません。
でも、こうした言葉の根底にあるものは実はとてもシンプルだと思います。
それは「まず嫌われるな」ということです。
「嫌われないこと」それが人間関係の構築で最も基本的かつ重要なことなのです。
例えば、「第一印象が重要」という点に関しても多くの人は
「相手に良い印象を与えよう」
という点に着目しがちだと思います。
しかし、重要なのは相手に良い印象を与えるということよりも、「嫌われないこと」なのです。
土台である「嫌われないこと」をしっかりとおさえてから、「相手に良い印象を与える」のが正しいやり方だと思います。
そもそも「相手に良い印象を与える」というのも少しずれていて、「相手に良い印象を持ってもらう」というのが正しい感覚だと思います。
相手があなたに良い印象を持つかどうかは「相手に主導権」があるべきはずです。それをこちらがコントロールしようというのは押し付けがましく、実行する難易度も高いことなのです。
後述しますが、こういうことが下手くそな人は「相手に良い印象を与えよう」という意図を持った行動が「相手に嫌われる行動」になっていることが多いのです。
嫌い は意識に先立つ人間の基本的な感情
嫌いという感情は基本的な感情なので、論理や思考よりも先立って抱くものです。
実際に、何かが嫌いかどうかって直感的に判断しやすくないですか?
「このお菓子あまり好きじゃないな」「この絵嫌い」など
嫌いなものって頭で考えたり、論理的に導きだすようなものでは無いと思います。
嫌いとか怖いとかそういう負の感情は「好き」という正の感情よりも直感的に出しやすい印象を持つ方は多いのもそういった側面があるからだと思います。
こめやん
個人的な意見ですが、数秒で決まる「第一印象」というものも「好き」や「嫌い」の直感的な感情であって、もっと言えば「嫌いか嫌いじゃないか(好きとは限らない)」の判断ではないか?とおもっています。
気づかない!嫌われる言動や行動
一度嫌われたらビハインドスタート、一度嫌われるとあなたのマイナス面が強調されて評価が歪めらてしまいます(心理学的にはネガティブハロー効果と呼ばれるもの)。
こうなっては信頼を失うよりもまず、信頼関係を構築することができません。
あなたが信頼構築の対象から外されてしまうと、「使い捨て認定」や「なるべく付き合わない」「なるべく話さない」「借りを作らない」など普通のコミュニケーションもままならなくなります。
上司部下、同僚、友達、家族どんな人間関係でも当てはまる「嫌われない」基本として、無意識でやっている気づかない嫌われている行動や言動をおさえましょう!
目を見て話さない
会話中に目を見て話さない人は周りにいませんか?
- 部下があなたに質問しに来た時に忙しいといってパソコンを見つめて部下の方に目をやらずに話す
- 友達が話しているときにスマホを見つめる
こうした行動は「嫌われます」無意識にやっているのなら、自分は気にならなかったとしてもやめたほうが良いでしょう。
目線というのはその人が興味を持っているものを意味しています。
つまり、会話中に相手のほうを見ないということは「相手の話に興味をもっていないことを態度で示していることになります」
「効率を重視する」とか「話をきいているのだから良い」というのはあなた都合で、相手にとっては不愉快な気持ちを抱かせるきっかけになります。
それで「え?なんだって?」なんて聞き返したら、相手はあなたに話しかけるのを控えるようになるでしょう。
相手は自分に興味を持っている人に好意を抱きます。相手だって好きでもない相手に話さなきゃいけない面倒をやっているのですから、誠意を持って対応しましょう。
自分の話にもっていく
会話している時、例えば誰か2人が話している会話に割り込んで、一人の人と会話を始める「割り込み」やそれまでの会話をストップさせて自分の会話を持ち込む「会話泥棒」
あなたを含む、2人あるいは複数人で話している時に、自分の個人的な話に持ち込む「自分語り」
このように会話の主導権を自分に持っていく癖のある人は嫌われます
会話というのはあなたの思いを語るスピーチの場ではありません。
時に、あなたが好きな時に、好きな人と自由に会話を始めて良いものではないのです。
あなたが誰かと大事な会話をしている。瀬戸際の要件をこなしている。そういうときに会話を始められたら、気持ちの良いものではないはずです。
あまり好きな言葉ではありませんが「空気を読みましょう」
「空気を読む」というのはあなた以外のその場にいる相手が乗り気になるか?ならないか?を見極めることです。
せっかく盛り上がっている会話を中断させてまで重要な話なのか? あなたがかたるあなたの話に周りが興味をもつか?
そういうことをちゃんと見極めずに話をしても、ただマイナスの印象を与えるだけになります。
会話をしている時に「あなただけが話して周りが黙っていることが多い」「あなたの話が途切れた間にシーンとすることが多い」「途切れた時に離席する人が多い」
そいういうときはあなたの会話に興味がないことを示すシグナルです。改善しましょう。
まわりくどい言動や行動を多用する
相手に気を使うことが「相手のため」にやっていることならば、それが本当に相手のためになっているのか?を見極める必要があります。
例えば、叱る時や注意する時も相手に過剰なダメージを与えないために直接的な表現を使わずに話すことが有ると思います。
しかし、それが過剰になってしまうと相手は「もっとわかりやすく言ってくれ」とか「直接言ってくれ」「嫌味を言われているのか?」などというような印象を抱かれかねないのです。
あまり気づかれないことですが、相手にあなたが気を使っていることを気づかれている場合は、相手はリラックスできなかったり、不愉快な気持ちを抱かせることがあります。
叱るときのまわりくどい表現も、相手を傷つけない意図を持っていても、相手にとっては、あなたの保身のため、「あなたが相手を気づけることによって傷つくのを避けるため」など負のイメージで捉えられてしまいます。また、「本音を言わない」「何を考えているか分からない」などと恐怖や不信感を与えることにもつながります。
何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。
話が長い
基本的に誰かの会話で何時間も費やすというのはよっぽど仲の良い人たちとの間の会話でなければ嫌なことです。
特に会話のうち、あなたが話している割合が圧倒的に多いのであれば、相手は不愉快に思っている可能性が高いです。
9割以上があなたが話しているのだとたら、相手の感覚としては「興味のないスピーチ」を聞かされているか、「お説教」を食らっているような印象を持つでしょう。
相手に無駄な時間を過ごさせないために、会話は簡潔に短くすませることを意識しましょう。長くなるのならそれは相手の要望に基づくべきです。
おせっかい・「あなたのためだ」が口癖
まわりくどい表現のところと似ていますが、相手のためを思ってやるあなたの行動がむしろ相手を不愉快に感じさせていることが有ることに気づかない人が多いです。
誰かのためにやる行動は「相手がそれを求めている場合」は喜ばれますが、求めていない場合はただのおせっかいで、「あなたのためにやっているんだ」などと言われても相手にとっては「頼んでいないし、ためにもなっていないし、やめてほしい」と思われるだけです。
人間は誰かのためにやる・やってもらうことに「対価・報酬」を期待するものです。「ただより高いものはない」という言葉もありますが無償のことだとしても、なにか返さなければというような心の借り・負担を作ることになります。
つまりそのような人と付き合うことはストレスになる可能性があるのです。一見好かれそうですが、意外と嫌われる・避けられることが多いので注意しましょう。
思いやる心があるのなら、本質的に相手が求めるものに答えてあげましょう。「自己満足」と捉えられたら嫌われますよ。
自慢話をする
良くある話ですが自慢話は嫌われます。
自慢話になっていることに気づかないひとも多いかもしれません。自慢したくなる気持ちはわかりますが、話の流れで話すのは良いと思いますが、「全編自慢話」の会話は相手は求めていないことが多いです。
ほとんどの人はあなたがいかにすごいかなどに興味はないのです。その自慢話によって馬鹿にされているとか、嫌味を言われていると相手に感じさせることもあるので注意です。できる限り避けるのが懸命です。
表情・態度がうるさい
会話中に顔面や身振り手振りが激しい人は気をつけてください。あなたの表情や態度によっては相手に不快感を与えている可能性があります。
話すときはあなたの表情を相手は見ています。言葉よりも表情はものを言います。表面的な言葉よりも内面からにじみ出る表情あるいは態度のほうが説得力があります。
唇を噛む、眉をひそめる、目を細める、顎を上げて見下ろす、首をかしげる、指をさすなど「否定」「無関心」「見下す」を表すため、無意識にやらないように気をつけましょう。
妙に芝居がかったりするのも受け入れられにくいでしょう
会話の種類を捉えられない人
真剣な話や適当な話など会話にはタイプがたくさんあります。
それをうまく捉えられない人は嫌われます。
適当な世間話なのに「情報の信頼性があるの?」などと根拠を求めたり、
逆に真剣な話なのに、適当な返答をしたり、「そんなことは深く考えるな」などと受け流したりふざけた返答をしたりすると、まともな会話にならないなと思われてしまいます。
指摘や警告をしがち
年をとってくるとだんだん他人の「未熟な部分」や「改善したほうが良い部分」などだめな部分がたくさん見えてくるようになってきます。
会社などではそうした部分を放っておくと損害を被る可能性があるので、指摘したり、注意するのは止む終えない部分が確かにあります。
しかし過剰になるってしまうと、どんな話をしていても
- 「そこはやめたほうが良い」
- こうすべきではない
- それは勘違いだ
- もっとこうしなきゃいけない
- などと指摘や警告などが
などと会話が指摘や警告に最終的に行き着いて説教臭くなってしまいます。説教も自分の価値観の押し付けになっている場合は説得力もなく、ただ嫌われるだけでしょう。
まとめ
嫌われる行動で当てはまるものはありましたか?
量が多くて大変とか何でこんなに気を使わないといけないのか?と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、誰かと接するときというのは相手のことを思いやるのは当然です。
実際やっていることはそんなに複雑なものではありません。単に「相手の反応をきちんと伺うこと」なのです。
「自分の行動や言動にたいして相手の反応を常に観察し、自分の行動や言動を適切に変化させる」
また言葉だけで判断せずに、相手の態度や行動、表情など言葉にならない部分を推し量ったり、相手の本心を引き出せるように努力するべきです。
これができれば、どんな行動や言動が相手に不快感を抱かせるか?を学習することができます。
とある偉人も「会話は社交ダンスのようなものだ。」「ダンスを始めるには互いの同意が必要だ。場の音楽をよく聞いて曲に合わせつつ、お互いの歩調をしっかりとあわせなければ成立しない。もっとよく踊るためには互いの経験を積むことも重要だ。会話もこれと全くおなじであろう」と語っています。嘘ですけど。