サーバーとは何か?簡単に
普段使用しているコンピューターは画面がついていて、保存された文章や音楽を見聞きすることができます。このパソコンがインターネットにつながると、自分のパソコンに保存されていない文章や動画を見ることができるようになります。
一体なぜ自分のパソコンに保存されていない動画や文書を見ることができるのでしょうか?
当たり前に思うかもしれませんが、それはインターネットを通してデータファイルをダウンロードしているからです。
「欲しい!」と要求したデータを送ってくれるコンピュータを「サーバー」といいます。
例えば「wikipediaのサーバーの記事」を見たい時に自分のパソコンがそのファイルを持っているコンピュータに「wikipediaのサーバーの記事をくれ!」と要求(レスポンス)をします。するとファイルを持っているコンピュータが返答(レスポンス)してデータを送ってくれます。
Youtubeもメールもgoogle検索もすべてその内容は自分のパソコンの中にあるわけではなく、サーバーがデータを送ってくれているから「サービス」を利用することができます。
私たちが普段使っているPCはサービスを受ける側のPCで「クライアント」と呼びます。一方でサービスを提供する側のコンピュータを「サーバー」といいます。
サーバーはサービスを提供する側のコンピュータなので、画面がなかったりして見た目はちょっとちがいます。サーバーは24時間体制で私たちがwebページを見られるように待機していて、リクエストが来たらそれに応答してデータを送ってくれます。
クライアントとサーバーの関係はお客さん(クライアント)とお店・店員(サーバー)のような関係とも言えます。レストランではクライアントが注文(リクエスト)をして店員(サーバー)が注文された料理(ファイル)を提供(送信)してくれます。お店側は料理は食べず(画面やスピーカはない)、サービスを提供(送信)するだけです。
サーバーとは?:サーバーはクライアントに対して機能を提供する側のコンピュータ自体あるいはプログラムのこと
このような関係をクライアント・サーバーモデルといいます。実は私たちが使っているパソコンもサーバーとして機能させることも可能です。サーバーアプリケーションを入れれば自分のパソコンをWebサーバーやメールサーバーとしてインターネット上に公開することもできます。
サーバーの機能
サーバーは用途の違いによって様々な分類があります。以下に示す以外にもたくさんのサーバーがあります。
サーバー名 | 役割 | ソフトウエア |
Webサーバー | HTML送受信 | Apache, Nginx |
メールサーバー | メール送受信 | postfix, Dovecot |
FTPサーバー | ファイル転送 | vstfpd |
DNSサーバー | 名前解決 | BIND |
ファイルサーバー | ファイル共有 | samba |
データベースサーバー | データベース | MySQL |