海水浴をしていて周囲にクラゲのようなものは見当たらないのに肌がチクチクとしたらり、海水からあがったら何かに刺された後のようなものがポツポツと見つかったりしたことはありませんか?症状が無いものもありますが、中には水ぶくれになったり、痛みやひりひり感、痒みなどが起きることもあります。すぐに収まることが多いですが、中には一週間続いたりすることもあります。一体原因はなんなのでしょうか?
海水浴中にチクチク痛む!かゆい!原因は?
海水浴から上がると皮膚に痛みやかゆみを覚えて見てみると「発疹」ができていることはありませんか?
クラゲなど大きな生き物に触れれば触覚で気づいたり、鋭い痛みで分かることが多いですが、そのような記憶もない場合があると思います。
そういえば、海水につかっている時にチクッとしたかな?というように自覚症状はほとんどないかもしれません。
これは「海水浴皮膚炎」と呼ばれています。
何が原因で海水浴皮膚炎を起こすのかというと海水中に漂う小さな生物が原因であるとされています。
海には小さな生き物、プランクトンがたくさんいます。これらに触れることによって皮膚炎がおきます。
チンクイ虫は原因生物の一つ!サーファーの間では有名?!
一年中海に入っているサーファーの間では有名な「チンクイ虫」と呼ばれる小さな生き物がいます。
チンクイ虫の正体は、エビやカニといった甲殻類の幼生(子供)でゾエアと呼ばれる海水中に漂うプランクトンの状態の生き物です。
ゾエアはトゲを持っていてそれが皮膚に刺さって痛みや発疹などを起こします。ゾエアがたくさん漂っている海に入ると海にいるだけでチクチクと露出している皮膚の部分が痛みます。ただゾエアは毒を持っていないので、水ぶくれになったり、一週間以上続く痛みや痒みがある場合は、別の生き物によるものです。
こめやん
ゾエアは漂っているタイプの生き物なので流れが緩やかな海水浴場に多いです。対策は皮膚を露出させないということぐらいですが、小さいので隙間をぬって服の中に入ってくるので完全に避けるのは難しいです。
クラゲの幼生も原因の一つ
クラゲの幼生も海水浴皮膚炎の原因の一つと言われています。
クラゲは生まれた時からあの落下傘のような形をしているのではなく、小さく様々な形をしたプランクトンの時期があります。この小さなクラゲの状態でも刺胞(毒針)をもっているものもあります。ゾエアと違ってクラゲは毒を持っているため、刺されると腫れたり痛みやかゆみが持続することがあります。これらは海外では「シーライス:海のシラミ」と呼ばれて、海水浴中に刺してくる迷惑なやつとして話題になっています。ちなみに本当の海シラミというものもいてこれらは魚に寄生するもので、人には害をなさないもののようです。
刺されて痛みや痒みがあるときは?
海では何にやられたのかわからないことが多く、場合によっては強い毒をもつ生物(カツオノエボシやアカクラゲなど)によるものかもしれません。そのため、症状が収まらず悪化するときや気分が悪いときはすぐに医療機関を受診しましょう。
一般的な皮膚炎に関しては、虫刺され薬が役立ちます。おすすめなものは、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなどのステロイドを含むものが効果が高いと話題のようです(OTC薬でアンテドラッグ)