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痩せると話題の腸内フローラって何?科学的に解説。

腸内フローラ

最近テレビや新聞などで「腸内フローラ」ってよく聞きませんか?

実はこの腸内フローラには体に良い働きがあるのです。今回はそんな腸内フローラについて解説します。

『腸内フローラ』って何?

腸内フローラというのは腸内に生きている細菌の集団のことで、この細菌を染色して顕微鏡で観察すると形や色が花畑(フローラ)のように見えることが名前の由来です。

ヒトは生まれると間もなく多くの菌にさらされることで、体の表面や消化管、生殖器などに菌が住み着きます。これを共生といって、その中でも最も共生する菌が多いのが大腸で100兆以上もの菌が存在しています。ヒトの腸内にはいくつもの菌が存在しており、よく聞くようなビフィズス菌や大腸菌、乳酸菌などのいくつもの最近が腸内細菌の構成(腸内フローラ)を形づくっています。実はこの腸内フローラの構成はヒトそれぞれ異なっていて、環境が近いような家族間ではあまり差がないことも分かっています。

ようする腸内に住んでいる細菌のことを腸内フローラと呼ぶんですね。そして、実はこの腸内フローラは健康にも重要であることが分かってきています。


腸内細菌がいないと生きれないの?

実は以外かもしれませんが、生物は必ずしも腸内細菌が必須なわけではないことが分かっています。むしろ、いない方が長寿になることがマウスを使った実験で分かっていて、無菌マウスは腸内フローラを形成しているマウスよりも約1.5倍も寿命が長生きすること、血中コレステロール値が低くなることが分かっています。また胃がん、食物アレルギーなどは無菌化によって発病しなくなることも分かっています。

しかしながら、腸内フローラには腸内粘膜の免疫に関わっていることが分かっています。実際に研究結果によって腸管出血性大腸菌O157を感染させた場合、無菌マウスとビフィズス菌のみを持つマウスでは、無菌マウスではO157によって感染死するものの、ビフィズス菌を持つマウスの場合は感染死しないことが明らかとなっています。

腸内フローラと肥満の関係

腸内フローラは肥満と関係していることも分かっています。肥満のヒトと痩せているヒト(双子)の腸内フローラをそれぞれ無菌マウスに移植して行った実験では、同じ食餌を与えたにも関わらす肥満のヒトの腸内フローラを移植されたマウスの体重がより増加することが明らかとなりました。また、肥満でない成人の腸内フローラは肥満の人に比べてバリエーションが多いことも分かっています。


腸内フローラを保つためには

正常な腸内フローラを保つためには、適切料の炭水化物+食物繊維、そして肉食を控えることが重要です。また、ヨーグルトなどの菌類を含む食事を摂取することで、腸内細菌のバリエーションを増やすことができるので、肥満になりにくくなると考えられます。

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