医学とは何か?考えたことはありますか?
テレビでも家庭の医学など、健康、医学に関する番組は人気がありますよね。
化学や数学、物理学などと比べて日常生活にも役立ちますし、病気など想像しやすくとっつきやすい点も人気の秘密かもしれません。
でも学問としての医学というものは医学系の分野に進まなければなかなか学ぶ機会は少ないと思います。
今回は医学とはなにか?という基本をとりあげてみます。
目次
医術と医学
医学という学問が生まれる前は、生物、人類にとって病気は常に避けることのできない現象だったと考えられます。
それと同時に病気にかかってしまったら、治したい、そして二度とかかりたくないということを願ったに違いありません。
病気の原因が不明な状態では、病気は悪魔など超常現象的な原因であると考えられ、部族の長などが祈りを捧げて病気を治療する医術を行う祈祷師が生ました。
医学が生まれたのは紀元前500年前のギリシアの医師ヒポクラテスからであると考えられています。
医術と医学の違いは、医術は個人に限定された知識や能力で秘伝的なものである。一方で医学は基本的には技術や知識を広く公開される性質をもつ。
医学の定義
医学とは「心や身体の病気を治し、健康を維持・増進させる学問」です。
医学には3本柱があります。それは、
1.基礎医学、2.臨床医学、3.予防医学です。
医学は自然科学の法則を基に、病気の下人や症状の起こるメカニズムを解明し(基礎医学)、病気を診断・治療する方法を確立し(臨床医学)、個人や集団のために発病を予防し、健康を維持する(予防医学)学問です。
さらに広義の医学では、社会化学としての医学(病因管理学、医療福祉、医療経済学)、生命倫理などがあります。
医学の使命
医療従事者は、病気で苦しむ患者を治療し、その苦痛を和らげるため、誠心誠意努める使命があります。さらに、病気の予防に努める必要あります。
このような使命を全うするためには、医師だけでなく、周りの医療共同従事者(コメディカル)との連携が重要だと考えられています。協力して医療にあたることによって最高の医療が提供できます。
医療に従事するものは社会奉仕者ではないので、適切な報酬を受け取るべきです。しかし、同時に患者の意思を尊重する必要があります。病気を治療するのではなく、病人を治すということを意識しなければいけません。(病気という現象にフォーカスしすぎると、病人という人間を治療するという意識が薄れてしまうため)