目次
旧字体から新字体へ
言葉は時代を経て移り変わっていくものです。日本の長い歴史の中では今使っている漢字もつい最近使われるようになったものなのです。実は旧字体や新字体という正式名称はないそうですよ。
新字体は1941年に内閣告示された「当用漢字字体表」と1981年内閣告示された「常用漢字表」に記載された漢字のことです。以外と最近のことだとおもいませんか?お年寄りの中には一部旧字体を使っている人もいるかもしれません。
一般的に旧字体は新字体よりも画数が多いです。しかし、新字体として使われている漢字も旧字体を使用していた以前にも使われている漢字があります。旧字体の「巖」に対して新字体の「岩」がありますが、「岩」も旧字体が使われている時代にも使われていました。(本記事では旧字体時代に存在している漢字も新字体と表記します)
上條厚. “国語旧字体・新字体と漢語 “新字形”.”
新字体で簡単になった漢字ランキング トップ5以下
よく見る漢字でも旧字体は結構複雑で中には新字体がどのような漢字なのかわからないものがあると思います。画数の多さや意味の推測しやすさ、使用頻度などから勝手にランキングを作りました。主観で勝手に選んだものなので何の根拠もありませんのでご了承ください。
- 写 寫
- 医 醫
- 応 應
- 画 畫
- 缶 罐
- 旧 舊
- 声 聲
中には見たことがあるものもあると思います。病院によっては医院が醫院と書いてある場所もあるかもしれませんね。慶應義塾大学の應は応の旧字体です。
旧字体→新字体の良く見られる特徴のひとつが漢字の一部だけを表記するというものです。声の旧字体「聲」は左上の声の部分だけ書かれています。罐→缶も同じですね。
旧字体を使うと古めかしいというか文学っぽい印象を与えるのでしょうか?旧字体を使用しない現代でも敢えて旧字体を使っている場合があります。「聲の形」という作品では旧字体の声を使っていますね。
トップ5 虫→蟲
虫を3つ書いた蟲が旧字体です。旧字体のほうが虫のうじゃうじゃ感、群がっている漢字表されていてよいと思いますが、書くのが面倒ですね。一つで良いなら一個だけ書きたいです。
トップ4 与→與
与えるという意味の与の旧字体は似ても似つかない與です。給與明細となるわけですね。
トップ3 読→讀
讀賣新聞という表記で見たことがある人が多いと思います。読むの旧字体は複雑であまり書きたくはないですね。
トップ2 晝→昼
昼という簡単な漢字ですが、旧字体は書という漢字に似た別物になっています。よくみると共通点がありますが。。晝休みと書かれても
トップ1 体→體
体という漢字はよく使用する感じにもかかわらず、非常に複雑で骨という漢字が入っているので忌まわしい印象を抱きます。體力測定などと書かれるとどんな意味なのか分かりにくいですね。