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電子と結合の関係をわかりやすく解説

前回はイオンについて紹介しました。
今回は、原子と原子がつながるときに、電子がどうなっているかをみていきます。

H2の結合と電子

H2の結合については前回2のシリーズで紹介しました。
原子から手が生えていて、お互いの手を握り合って結合ができると説明したと思います。

ではこのとき電子はどうなっているのでしょうか?

実は原子の手というものの正体は電子です。
水素と水素が結合するときお互いの電子を一つ出し合って一つの結合を作ります。

もしも2つの原子のうち片方の原子がプラスなりやすい(電子を離しやすい)もので、もう片方がマイナスになりやすい原子(電子を奪う原子)
ような性質の原子同士が結合を作っていた場合は、マイナスになりやすい原子がプラスになりやすい原子から電子を奪ってマイナスイオンになります。

このようにしてイオンができるわけです!

実は化学反応はこの電子の奪いあいによって起こるものがほとんどなのです。

HとClのイオンに対してNaOHという物質を加えるとNaClとH2Oができます。

化学反応はイオンが中和して無くなる方向に進みます。
NaはOHとくっついている限りまたイオン化してしまいます。HとClも同じです。
そこで、H+はClではなく、もう片方の電子をたくさん持っているOHーに会いに行きます。
OH-はNa+のときと同じようにNa+に電子を与えてもまた電子を押し返されるのではないかと思いましたが、一応、試しにOHーはH+に電子を与えてみました。
H+は電子を受け取って結合してみると、なんとH2O(水)になりました。H+はNa+よりもそんなに電子嫌いではないため、一度受け取った電子をOHーに返すことはしませんでした。Na+もCl-とイオン結合をして落ち着きました。
というように、化学反応が進んでいきます。

・結合の手の正体は電子
・なるべくイオンがなくなるように反応が進む
・電子の奪い合いが化学反応の正体

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