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WEF世界競争力ランキング2018から競争力低下の原因を考察しよう

WEF世界競争力ランキング2018から競争力低下の原因を考察しよう

アジア有数の経済力を誇る日本も最近は落ちぶれてしまっています。
それを象徴するものとして各種指標、ランキングで日本のランク後退が目立っています

最近、世界経済フォーラム(World Economic Forum)という国際機関が発行する報告書には「WEF世界競争力ランキング」という諸国のランキングが記載されています。
日本は一体何位にランクインしているのでしょうか?

世界競争力ランキング(総合)

現代は経済のグローバル化が益々進んでいます。あらゆる国の製品やサービスが利用可能になっているので、グローバルな市場で各国よりも優位な立場にならなければ、国の将来が危ぶまれるようになっています。特に日本のような少資源国家では、輸入に頼らざるを得ない環境であるため、経済の国際競争力が重要な意味を持ちます。国際競争量を示すランキングには主に国際経営開発研究所 (IMD, International Institute for Management Development)が報告している世界競争年鑑 (WCY)と世界経済フォーラム (WEF, World Economic Forum)が報告している国際競争力レポート (GCR)の二種類があります。それぞれ独自の重み付けでランキングを行っているので、単純なランキングの上下で良し悪しを判断するのではなく、国同士の相対的な位置関係やスコアの根拠となる部分を見ていくことが重要となります。

ここで紹介するWEFによるランキングは国の公務のシステム、関税や労働などの制度やインフラ、教育などを元に生産力のレベルを示すランキングとなっています。

順位国名スコア
1アメリカ合衆国85.6
2シンガポール83.5
3ドイツ82.8
4スイス82.6
5日本82.5
6オランダ82.4
7香港82.3
8イギリス82
9スウェーデン81.7
10デンマーク80.6

前回首位のアメリカは引き続き1位を獲得しています。
2-4位はランクの変化はありませんでした。
気になる日本ですが、前回の8位からなんと5位に躍進しています!
様々な項目で評価されているのですが、日本が評価されたものは、
「Health: 健康」が最高点100
「Macro-economic stability: マクロ経済安定性」が94
「Infrastructure: インフラ」が91
「ICT adoption: ICT採用率」が87
「Market size: 市場規模」87
「Financial system: 金融システム」86
と高得点をあげています。

一方で
「Institution: 公的機関」71
「Labour Market: 労働市場」71
とスコアが低めです。

他国との順位で言えば、
「Macro-economic stability: マクロ経済安定性」41位
「Institution: 公的機関」20位
「Skills: 技術力」26位
が低くなっています。

技術力が高いことを自負する日本ですが、Skillsの項目順位は低くなっています。
この項目での評価は、教育の質と量(対人スキル、批判的思考力、創造力)、高等教育を受けた人口など、新しい産業を生み出す力が少ないとみなされているようです。最近は年金などお年寄りをどうやって支えていくか?という年寄りに対することばかりに目が行きがちですが、教育など、若い世代を育てていくことにも力を注いでいかないと国際競争力が下がって産業が立ち行かなくなるかもしれませんね。

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